こんばんは。
北村ななみです。
本日、25日、そして明日26日は、丹鶴幼稚園の「幼稚園開放デー」だそうです。
11月は、新宮市の「学校開放月間」ということで、その一環として幼稚園も広く一般見学も受け入れる「幼稚園開放デー」を設けているようです。
で、その幼稚園開放デーの中で、「保育料の説明会がある」という話を聞いたので、本日、幼稚園の見学も兼ねて、話を聞きに行ってきました。
今回の説明会は、「在園児の保護者さんに向けたもの」で、事前にお母さん方には通知が行っていたようです。
時間は、幼稚園のお迎え時間に合わせて13時から。
集まっていたお母さんは大体12人くらいでしょうか。
市役所からは、3人の職員さんが来て、まずは「なぜ、保育料が変更になるのか」についてから話が始まりました。
今回の説明の要点をまとめると、
・平成27年4月から、「子ども子育て支援法」という新しい法律が施行された
・手違いで、その法律を適用することに遅れが生じた
・本当は、27年度から料金は改定されるはずだった
というもので、この新法に対する対応ができていなかったことで、保護者さんたちに生じる問題に関しては、
・返金対象になる方(階層区分:第1、第2)もいる。その方々には、幼稚園を通じて通知を出し、口座に返金する処理を行う
・平成28年1月からは4,900円で上限を固定し、国が定めた上限額が第1、第2階層にあたる人たちは、国の上限額に合わせて市が規定した保育料にする
・平成28年4月からは、添付写真の「H28年度保育料(案)」にあるような保育料を考えている(※決定額ではないです)
・そのため、平成28年4月からは、保育料が値上がりする世帯もある
という説明がされました。
ただし、この「(案)」についても、説明会場では「議会の承認が得られたらこの金額になる」との説明をされていましたが、12月議会ではこの金額の妥当性や承認を求めることについての議案は提出されていません。
提出されているのは「新宮市立幼稚園条例の一部を改正する条例」というもので、「保育料を規則で定める額」にする、と条例の文章を改めることを求める議案です。
ただ、これに賛成することにより、「保育料が『規則』で定められることになり、議会の関与が薄くなる」ことは考えられます。
説明会に来ていたお母さん方にも何人か声をかけてみたのですが、「急すぎる」とか、「一律の方が良い」という意見がありましたし、まだ説明をすべて飲み込み切れているようには見えませんでした。
ちなみに、この説明会は15分で終わったので、逆に、もう少し、お母さん方からのヒアリングを行う場にしてもよかったのではないかと思います。
ただ、それはどうなのか…?と少し疑問に思った対応があります。
それは、「来年からの保育料がいくらになるか知りたい方は課税証明をとってきてくだされば対応します」という説明です。
今回の件は、言ってみれば市役所側の「遅れ」による保育料の改定であって、お母さん方に更なる手間をかけてもらう必要性というのはまったくないわけで、課税証明の書類を書いて、提出してお金を払い、それをまた教育委員会へ持っていく…という、お金と手間がかかることを、なぜ何の責任もない保護者の方がしなければいけないのかな、と、疑問に思いました。
王子幼稚園、三輪崎幼稚園の在園児向けの説明会はまた改めて行うそうですが(日時未定)、丹鶴幼稚園での説明会は、明日26日、明後日27日の2日間も行うそうです。
時間は13時からです。
ただ、まだ入園者向けの新たな説明会は行われていないので、その説明会の開催も行ってしかるべきかと思います。
幼稚園に入れるか、保育園に入れるか迷っている保護者の方の不利益にならないよう、そして、その影響を子どもが受けないよう、ことの経緯をきちんと説明し、どういった対応をしていくのか、そこをきちんと取り上げていきたいと思います。
12月議会は、そこが争点になるはずです。
今回の件に関し、ご意見や周囲の保護者さんのお声など、ぜひ教えていただければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。