【メモ】感動。 ―御船祭を見てきました。

こんばんは。
北村ななみです。

またもブログを更新数期間が空いてしまって、反省しているところなんですが…

本日、速玉大社の例大祭、2日間にわたる神事が終わりました。
そして、待望の御船祭も見ることができました。

例大祭を最初から最後まで、すべて見る、というのは今回できなかったけど、
 ・大前ノ議
 ・神馬渡御式
 ・御船祭
を見ることができました。

特に御船祭、本当に感動しました。

乗船体験をしたから、余計に感動した部分はあったかもしれないですが。

地元の方ともお話しできて、とても嬉しかった。

私は、この祭をもっとたくさんの人に見てほしいし、この場の感動を味わってほしいと思いました。
そして、願わくば、将来の漕ぎ手がその中から出てくるといいなあ、とも。

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見に来ていた方たちは、本当に川原を走って上流まで上がって、船を追いかけていくんだな、と思ったんですが、今回は私もその一人になりました。
私も、スタート直後から走ったんですが、船が早くて追いつけなくて、川原上がったところで知人の方に自転車を貸していただいて上流まで走りました。

色んな方が見に来られてて、中には年配の方もおられるし、足の悪い方もおられるし、もっと、たくさんの人に見てもらうには、中継なんかをできたらいいのではないかなあ、と思いました。

この祭りを楽しみにしている地元の人たちと、漕ぎ手として練習を重ね、実際に船を漕いだ方たちと、それを支える歴代の漕ぎ手の皆さんがおられてこそのこの御船祭なんだなあ、と思って、そういうつながりが絶えないように、小中高生にもこの祭を見に来てもらえないかな。

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文化複合施設も子育ても教育も、つなげていけば、全部つながって、一つの地域の「暮らし」になっていくんだろうな、と思います。

ふつうの暮らしをつつがなく終えていけるような、そういう下支えを整備していけるようにがんばります。

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…と、御船祭を見て感動して、私は単純なのでそう考えました。

短いですが、本日はこの辺で。

伝統を守る、文化を守る、地域を守る。 ―御船・乗船体験で考えたこと。

こんばんは。
北村ななみです。

朝晩冷え込むようになってきましたが、皆さん、体調は崩されていませんでしょうか。
私は早速、若干体調を崩しました。
季節の変わり目は、体調を崩しやすいと言われますので、どうかご自愛下さい。

さて、先日、10月4日(日)は、午前中熊野川町で行われたひまわりまつりに顔を出させていただき、そのあと、御船祭(みふねまつり)の御船(みふね)に乗船体験をさせてもらうために12時半ごろから熊野川の川べりへと向かいました。
乗船体験をした後は、文化複合施設 検討ワークショップにも参加したのですが、こちらについても、またブログに書きたいと思います。

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御船の乗船体験といっても、何のこと?という方もおられるかもしれませんので、まずは御船とは何か、から書いてみます。

御船は、毎年10月16日に行われる速玉大社の例大祭「御船祭」で使われる船のことです。
この「御船祭」は

『天上から近隣にある神倉山に降臨した後、阿須賀神社のある蓬莱山に移り、熊野川を遡上して《御舟島》に着き、《御旅所》を経て速玉大社に鎮座した。』という、主祭神来臨の過程を再現する祭りで、例年10月15日に神馬渡御式が、16日に神輿渡御式・御船祭が行われる。
(新宮市の紹介ページより http://net-kumano.com/shingu/town/festival.html

というもので、速玉大社に祭られている神様が、速玉大社に来られた道のりを再現するお祭りです。
御船祭は、以下の通り。

夫須美大神(ふすみのおおかみ)の御神霊を神輿に遷し市内を巡る。熊野川へ到着し、御神霊を神輿から朱塗りの神幸船(しんこうせん)に遷されると、9隻の早船が熊野大橋下流の『下礼場』から一斉に出発、御船島を3周し『上礼場』までの先着を競う。
[祭礼次第]
①宮司が神霊をみこしに移し、市内を巡る。②ヒトツモノが祭りの行列を先導する。③宮司が神霊をみこしから神幸船に移す。④早船の競漕が始まる。(引用:同上)

神幸船を先導する形で、9隻の早船競漕がおこなわれますが、これは、源平の合戦で勝利に導いた熊野水軍の姿を模しているそうです。

この早船競漕に使われる船に、実際に乗せてもらえる、というのがこの乗船体験なのです。
この御船は、本来女人禁制ですが、乗船体験の際は女性でも乗せてもらえますし、実際に船を漕ぐ体験もできました。

体験の写真を撮ったので、それを掲載します◎

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乗船準備をしているところです。

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実際に地元の方が漕いでいるところ。
ものすごく速いです。

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息がそろっていて本当にすごい。

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OB戦に出ていくところです。

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スタートから

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あっという間に岸から離れていきます。

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御船祭は、船を漕ぐ練習をするために、1か月間毎日練習しないといけないそうです。
昔は、漕ぎ手になるためには練習を重ねて何人もの漕ぎ手の中から選抜されなければならなかったそうですが、現在では人口の減少に伴い、漕ぎ手を確保するのが難しくなっているそうです。

私も漕がせてもらいましたが、漕ぐのを習得するのは一朝一夕ではできないし、全身使って漕ぐので大変です。
手の皮、お尻の皮が剥けるほど大変と聞いていましたが、実際毎日練習したら、本当にそうなるんだろうな、と感じました。

それでも、20年、30年とこの御船祭に携わり、実際に漕ぎ手を担ってきた地元の方のお話を聞いて、漕ぎ方を教えてもらい、乗船体験・OB戦の運営をしている方たちを目の当たりにすると、本当にこういったお祭り、そして地元の方の存在は貴重なものです。

こういうお祭りをずっと続けていくためには、やっぱり人口をある程度の数は確保しないといけないし、新宮市の歴史や文化に更に興味を持ってもらって、地元の生活っていいなあと思ってもらう工夫も大切だと思いますし、色んな人に、こういうお祭りや、地元の生活のことを知ってもらいたいなあと思います。

考えすぎでは?と思われるかもしれないですが、新宮に住み始めた自分にとって、この乗船体験は、地元の方の歴史の積み重ねを感じ、地元の方々ならではの空気を間近で体感できて、色んな事を考えさせられ、とてもしあわせな体験でした。

こういうお祭り、そして、地元の方々の日々の生活を守って次の世代に受け渡していくことは、本当に大切です。

そのために、自分が議員として何ができるかを考えたとき、やっぱり、文化の継承、文化の振興・発展を伝えていくとともに、「住みやすい」まちづくりのために、子育て支援に力を入れたり、女性が働きやすい、子どもがのびのび育ちやすい環境を整え、毎日普通の暮らしができて良かったな、と思う人を増やしていくことに注力していくことが大事ではないか、と感じました。

普通の人の、普通の暮らしを守るために、”公共”というものは存在しているんだと思います。
それを忘れずに、市政に問いを投げかけ続けたいです。

次世代につなげられる文化の奥行きがあれば、さらに教育や子育て環境支援にも意義と深みが増すのではないでしょうか。

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10月15、16日は、両日例大祭にも参加します。
新宮市の、いろんな伝統行事や史跡にも足を運びつつ、文化を守って受け渡していくことについても、しっかり考えていきたいと思います。

一般質問の反省もまだ書いていなかったので、順番は前後しますが、ワークショップのことと一緒に、そちらも書いていきます!

それでは、本日はこの辺で。