子どもにとっては、どんな制度がいいんだろう? ―児童養護施設を見て感じたこと。

こんばんは。
北村ななみです。

今日は、夕方から新宮市にある「紀南学園」という児童養護施設を見学しに行ってきました。
夕方に行ったのは、その方が子どもたちも帰宅していて、行く意味がよりあるのではないかと思ったからです。

さて、児童養護施設というのは何でしょうか。
児童福祉法第41条において、その役割は定義されています。

「児童養護施設は、保護者のない児童(乳児を除く。ただし、安定した生活環境の確保その他の理由により特に必要のある場合には、乳児を含む。以下この条において同じ。)、虐待されている児童その他環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設とする。」 (児童福祉法 より)

つまり、保護者がいない、もしくは保護者がいても虐待されていたり、何らかの理由で保護者と一緒にいられない児童(乳児ではない)を受け入れて、その養護と自立援助を行う施設が「児童養護施設」です。

なぜ、私は、児童養護施設を見に行こうと思ったのか。
それは、私が選挙に出るとき「子どもが広い視野を持ち、将来をゆっくり考えられる環境を!」と言っていたのには、新宮に住むすべての子どもがそういう環境下で育ってほしいという気持ちを持っているからです。
そういう環境を作っていきたいということを考えたら、児童養護施設というのは外せない部分だと思いました。

現在、紀南学園では定員30名のところに、24名が入って生活しているそうです。
入所は児童相談所の判断で行われ、これを「措置制度」といいます。
児童養護施設は、その措置に対応する「受け入れ先」であるといえます。

***

児童養護施設に入る子どもは、18歳になったら基本的には施設を出ていかなければなりません。
(特別な理由があれば20歳までの延長も認められますが、20歳以上になったらそれ以上はいられません)

色々とお話を聞かせていただきましたが、施設の子どもたちは、基本的には高校卒業後は「就職」を選ぶ子どもが多く、高等教育(大学・短大)への進学はほとんどないということでした。
これにはいくつか理由がありますが、主だったものとしては
 ・経済面(18歳以降は自立して生活していかなければいけないので学費、下宿代といった金銭的負担をどうするか)
 ・学力面(進学できる学力、進学が難しい学力、という、進学における学力に差が出てしまうこと)
そして、
 ・身近に高等教育機関がないので具体的な進学のイメージが持ちにくい
といった理由があります。

こういった部分で私が一つ、課題だと感じるのは
 *仮に進学したい子どもがいた場合はどのように対応するのが望ましいのか
というものです。

施設に入っている/いないを問わず、経済的理由で進学を断念するのはやはり望ましい結果とは思えません。
(学力に関しても、経済的基盤の多寡で学力に影響があるというのはよく聞くところです。)

ちなみに、進学先の統計は現在は作っていないそうです。
進学先の統計調査と、進路希望の現状調査は、個人的にはぜひ行ってもらえないかと考えています。

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上記の進学に関しては「ソフト」面を見たものですが、もう一つの課題として挙げられるのが施設自体の建て替えです。
こちらは「ハード」面の整備の問題になってきますが、紀南学園では現在、建て替えを検討されているようです。
築43年時代に合った施設に 建て替え協議進展に期待 紀南学園(2014.2.22 紀南新聞)

建て替えの必要性が出てきているのは、
 ①施設自体が築43年と、建てられてからかなりの年月が経過していることと、
 ②もう一つは「大舎制」といわれる1つの施設に大人数が寝起きする施設の在り方に変化がみられるようになってきたからです。

大舎制では、1つの施設内にあるいくつかのの部屋に、1部屋につき2~4人で生活しています。(寝起きする部屋は男女別)
その大舎制が、より家庭生活に近く、個人のプライバシーに配慮した「小舎制」へと移行し始めているのが近年の流れのようです。

建て替えに関しては、紀南学園そのものが”一部事務組合”という、新宮市以外に、那智勝浦町、太地町、古座川町、北山村、串本町(古座町)、田辺市(本宮町)といういくつもの市町村が連携して作っている組織であるため、新宮市だけに決定権がないので、各市町村と連携をとっていく必要があるそうです。

ここで課題ではないかと感じたのは、
 *どのような建物を作っていくのが望ましいのかを連携している市町村と協議しながら進めていくことのむずかしさ
です。

ハード面である施設整備・建て替えと、ソフト面である進学・日常生活をいかに送るか、といった部分をいかにして子どもにとってベターなものにしていくかは、やっぱり大人が考えていく部分は大きいように思います。
欲を言えば、おとなの考えた物事にも、子どもの意見をたくさん反映させられる仕組みを作れたら、さらによいものができるのでは、と考えています。

***

ここからは、私の意見ですが、児童養護施設以外に、「里親制度」を充実させることは難しいのでしょうか。
現在、大舎制の建物のみで養護が必要な児童を受け入れているわけですが、それ以外に「小舎制」、「グループホーム」、そしてより家庭的養護に近い環境ができるであろう「里親制度」といった、いくつかの選択肢を用意できることが子どもにとってはいいのではないかと感じます。
子どもにも個性がありますし、一つの制度だけでは受け入れが難しいのではないか、と感じます。
また、子どもの側から見ても、選択肢がいくつかあったうえで、子ども自身が「自分はこの施設、制度がいい」と選べた方が、置かれた環境をより納得して歩んでいけるのではないでしょうか。

できる限り、「子どもが広い視野を持ち、将来をゆっくり考えられる環境を」作っていきたいですし、それができたら、やはり新宮市は子どもにもやさしく、住みやすいまちだという認識が広がっていくのではないかと思います。

予算配分も関係があると思いますので、次は予算の面からも児童養護施設、子どもを取り巻く環境のことを考えていけたらと思います。
今回は勉強不足でそこまで話ができませんでした。

***

一回見学に行っただけで、何らかの断言はできません。
それでも、子どもたちの様子をちょっとだけ垣間見ることができ、きゃっきゃと声をあげて遊んでいたり、くつろいでいたりしている子どもの顔を見ると、何がベターなのかは子どもに聞いてみなければわからないなあ、という気持ちにもなりました。

今後も、またお邪魔させてもらえたらと思います。

臨時会って何するの? ―初の議会出席と会派結成。

こんばんは。
北村ななみです。

昨日、5月19日は初議会として福祉センターにて臨時会がありました。
前々から、臨時会では議長選と委員会の決定があるということは聞いていましたが、具体的に何をどうするのかは間近で見るまでまったく想像もできてませんでした。

去年から傍聴にも行っていましたが、傍聴席に座るのと、実際に議席に座るのとではまた違います。
仮の議席として、議員懇談会のときにくじ引きで議席が決まっていたので、議場に入ったら1番の議席に座りました。
(くじ引きの結果私は1番だった)

目の前にずらりと座る当局の皆様方…。
今日は自分が発言する機会があるわけでもないのになぜか緊張してきた…。

席についたら、自分の名前が書いてあるネームプレートのようなもの(氏名標というらしい)を立てるのですが、私はそれを知らなかったので立てないままにしてたんですが、私が立ててないのに気付いた方が教えてくださいました。
これを立てることで出席してますよ、ということになるみたいです。

議題としては
 ・議席を決める(日程1 仮議席の指定、日程3 議席の定めについて)
 ・議長を決める(日程2 市議会議長選挙)
 ・会期決定(日程4 会期決定について)
 ・副議長を決める(日程6 市議会副議長選挙)
 ・委員会の専任と選挙(日程7~11)
のが臨時会で決めるものです。

議題を呼ぶときに「日程」っていうのはなぜなんでしょう…。

***

議席は、仮議席のままで決定されました。私は1番の席のままです。
つまり、議員懇談会でくじ引きした結果がそのまま反映されるわけですね。

議長、副議長は無記名で投票。
この人にやってほしい、という人に投票して決まります。
選挙結果は5月20日付の熊野新聞にも掲載されていましたが、

 議長:榎本鉄也議員
 副議長:田花操議員

で決定しました。

また、委員会も議長の指名で決定。
私は、希望していた総務建設委員会への所属が決まりました。

この時、各委員会の正副委員長を決めるために、議場からまた別の場所で、委員長を決める話し合いが行われます。
都度都度、「暫時休憩」といって休憩をはさみながら委員長を決めていきます。

議員からの発案で、「熊野川濁水治水関連対策特別委員会」という特別委員会も作られました。
私は、この委員会にも所属します。

なので、私が所属するのは
 ・総務建設委員会
 ・熊野川濁水治水関連対策特別委員会
の2つです。

委員が決まるたびに新たに委員の名簿が配布されたり、議長・副議長の投票時には議場が本当に閉鎖されたり(ドアにストッパーみたいなものを付ける)、傍聴席で見ていた時にはわからない一つ一つのことが不思議に思ったり感心したり、そして、改めて議席に座っているのだという気持ちになりました。

早速、5月26日は熊野川濁水治水特別委の調査としてダムの見学と意見交換会が予定されています。
理解できるところから理解して、何とか皆さんの議論についていきたいと思います。

と、ここまでの議題で12時には臨時会、終了しました。

臨時会は、議長・副議長、委員会の正副委員長の決定を行い、議席を決めて、これから始まる本会議の準備をするのが主な目的なんですね。

***

そして、タイトルにもつけましたが、会派を組むことにしました。

先輩議員である並河哲次議員と私の2人会派で、名称は「新宮政策研究所」です!
(英語ではSHINGU POLICY LABORATORY、略して「新ラボ」)

会派を組みますと、
 ・議員2人以上だと、本会議で議案(条例案や予算の修正案)の提出ができる
 ・別々の常任委員会に所属することで、自分の所属する委員会ではない委員会の話し合いなども詳細が聞ける
  (例、北村:総務建設委員会、並河議員:教育民生委員会に所属→お互いに情報交換がしやすい)
というメリットがあります。

議案の提案は、会派を組んでいなくてもできるようですが、会派を組んでいた方が合意形成などもしやすいですし、情報交換もしやすいと思います。

「新宮政策研究所」では、その名の通り、新宮市における新しい政策を考え、提案していきたいと思っています。

新宮政策研究所(新ラボ)のことも、どうぞよろしくお願いします。

会派を作るときは「会派結成届」という届出をします。
その届書の写真もアップしました!(5月21日追記)

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***

さて、いろいろ書きましたが、臨時会が終わったとはいえ、本会議への準備がひと段落しただけだと思いますので、気を緩めずに引き続き頑張りたいと思います。
明日は、夕方から紀南学園を見学に行ってきます。

収支報告書の件と合わせて、初の議員報酬のことも書きたいし、市役所が開いている出前講座のことも書きたいですし、もうちょっとペースアップしてブログも書けるようにできればと思います。

それでは、本日はこの辺で。
明日もブログを書きます!

***

並河議員のブログのリンクを貼りました。(5月21日追記)
http://namikawatetsuji.main.jp/wp/

簡潔で分かりやすく、写真もたくさんあるので読みやすいブログです。
私も、もう少し写真を活かす使い方ができるといいのですが…。精進します。

不登校・ひきこもりがちな子どもや青少年に、私たちはどう向き合っていくのか?―第60回母親大会で感じたこと

こんにちは。
北村ななみです。

今日は、太地町で行われた「第60回和歌山県母親大会」というものに参加してきました。
これに参加しようと思ったのは、議員になった直後に、こちらの大会に運営委員として参加される方から連絡をいただき、「参加しませんか」とお誘いを受けたからでした。
(議員になったらいきなり、イベントとか○○大会といったもののお誘いがたくさん来るようになった)

この母親大会には分科会というものがあり、それぞれのテーマ別に話し合いが行われます。
その中の、「不登校・ひきこもりがちな子ども・青年によりそって」という1テーマに興味をひかれたため、参加することにしてみました。

***

そもそも、「母親大会」って何でしょうか?
「不登校・ひきこもりがち」という単語につられて参加を決意しただけでしたが、そもそも60回も継続して開かれている大会であることからも、歴史的経緯も気になります。

…こういうとき、まずはWikipediaをチェックします。

日本母親大会(にほんははおやたいかい)は、日本の反核平和の女性運動を基盤とした社会運動・教育問題の大会である。「原水爆禁止」「子どもの生命を守る」の訴えを原点としている。 Wikipediaより日本母親大会

なるほど…、そういう運動があって、この大会ができてきたんですね。

新宮市も不登校・ひきこもりがちな子どもが多いと聞いているので、「不登校・ひきこもりがちな子ども、青少年」のことをもう少し知りたいな、という気持ちで参加しました。

***

分科会は、太地町の中学校の一教室で行われました。
自己紹介後、各自、不登校・ひきこもりがちな子どもについて自身の体験を交えて話を共有します。

どんな話があったか、というのは個人情報もあるので載せられないですが、正直な感想としては、東牟婁郡内に、こんなに不登校・ひきこもりがちな子どもで悩んでおられる方がいるんだなあ、というものでした。
分科会自体は18人ほどの参加人数でしたが、ほとんどの方が、親としての立場で不登校・ひきこもりがちな子どもに接することを経験されていました。

私自身は、

・そもそも学校に行く意味とは何なのか?学校に行く意味を根本的に考え直す時期に来ているのではないか
・誰もが平等に教育を受けられる環境を作ることは大事だが、教育が強制的なシステムになってはまずいのではないか
・公教育は誰もが平等に教育を受けられる受け皿として機能させ、そのうえでさらにオルタナティブスクールやフリースクールなど既存の学校教育に寄らない学校の在り方も提示し、選択肢を増やしてもいいのではないか

というのが基本的なスタンスです。

分科会の最後に、「子どもたちがほっとできる居場所づくり」を進めていくことが提案され、それをさらに行政にも働きかけることが大切だと言われていました。
こういうのは、子ども自身の意見もぜひ聞きたい部分です。

大人の側だけで「こういうものがいいんじゃない」と言っていても、それが押し付けになってしまっては子どもの創造性や自主性が阻害されてしまうのでは、と私は考えています。
なので、居場所をもし作るとしたら、子どもたちも一緒に考えていけたらいいなあ、と思います。

何より、「居場所」に関しては、分科会の助言役の先生が言われていましたが「空家」の活用も考えられるのでは、ということが私は特に大事だと感じました。
和歌山県の空家率は、全都道府県中3位だと言われています。

空家を子どもの居場所づくりに活かすことができれば、景観・防犯面での心配もなくなるし、家/学校以外の第3の場所として子どもが集える場所もできるし、短絡的かもしれないですが一石二鳥なのでは、と感じました。

最後に、ひきこもりがちな子どもだった当事者の方とお話し、今後もお話を聞かせていただけないかというお願いをしたので、より詳しく、当事者の方から話を伺い、必要な政策を考えていくことにつなげられたらと思っています。

***

ちなみに、最近他に参加したものに、「わかやま国体新宮市実行委員会第3回総会/5月14日(木)開催」というものもありますが、これは開始から30分で終了してしまい、出た意味があったのだろうか…と反芻しました。

何らかの行事に出る/出ない、を決めるにはまだ私は判断基準がないのでとにかく参加するようにしていますが、東京都議会議員の音喜多さんが、こういったジレンマについてブログエントリを書かれています。

「行ってもプラスにならないけど、行かないとマイナスになる」政治家の恒例行事って?

出れば出ただけ学びもあると思いますが、そこを事前に見極めるのは、新米の自分にはまだまだ難しい部分です。
「こまめに行事ごとに出ないと次はない」とも言われるので、「そこが悩むべき大事なところなの?」という思いもありますが、頭の片隅にとどめておきたいと思います。

と、簡単な報告だけになってしまいましたが、こういったものに参加しながら、今は6月の一般質問を考えております!
年に4回しかない一般質問…、大事に使っていきたいです><!

それでは、お読みいただきありがとうございました。
本日はこの辺で失礼します。

5月19日(火)は臨時議会!―議員懇談会に出席しました。

こんばんは。
北村ななみです。

5月11日(月)は、「議員懇談会」に出席してきました。
議員懇談会では何をしたかといいますと、

・議員同士の顔合わせ
・5月19日の臨時会の会期決定
・5月19日の臨時議会で行う協議事項を確認する
・政務活動費の説明
・委員会や会派についての説明
・議席のくじ引き

といった、顔合わせや今後の打ち合わせのようなことをしてきました。

…といっても、右も左もわからない状態ですので、周りの方のやりとりを目の当たりにしながら、ほとんど発言せずに終わりました。
(発言する機会もそんなになかった…)

あと、議員バッヂというのをもらいました。

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桐の箱?に入っています。

DSC_1751

真ん中には「市」の文字。

バッヂをもらったとは言え、普段はあまりつける機会はなさそうです。
というのも、服装をどんなものにしようか悩んでいるのですが、普段からスーツを着るというのがちょっと抵抗がありまして…
気軽に声をかけてもらえるようになりたいな、と思っているのであまり堅苦しくもなく、かと言ってカジュアル過ぎないというバランスが難しく…。
ちょっとずつ試行錯誤しているところです。
(でも、ちゃんとスーツを着ていくときには着ていきます!)

***

さて、ほかに5月19日の臨時会で決まることといったら、「議長」を決める大事な投票があります。

「議長」によって今後の議会のカラーも決まってくる、とても大事な機会です。
まだまだ、議会に入ったばかりとはいえ、きちんとお話を聞いて誰に投票するか考えていければと思っています。

あとは、「常任委員会」という自分が所属する委員会も決定されます。
・総務建設委員会 8人
・教育民生委員会 9人
の2つのうちどちらかには必ず所属します。

また、
・議会運営委員会
というものもあって、これは議会の運営に関すること全般を話し合う委員会のようです。

できれば、自分の希望する委員会に入りたいですね…!
(総務建設委員会を希望しています!)

***

今日は、市長、副市長にご挨拶に伺い、そのあと、ヒアリングでお世話になった方とお会いしてきました。

また、以下の本も紹介してもらったので半分まで読み進めました。
(画像がうまく貼れなかったので文字のみのリンクになっています)

市民自治 (ディスカヴァー携書) 新書 – 2014/2/21

本を読んだりすることと、人と会ってお話しすることとのバランスをとりながら、アイデアを政策にまで落とし込めるようこの1年で何とか頑張っていきたいと思います!

明日は、わかやま国体第3回総会というものがあるそうなので、それにも参加してみようと思っています。
わからないなりにしっかり動いて、ここでもこまめに近況報告していきます。

収支報告書も無事提出でき、受理されましたので、選挙にかかった費用のこともまた書きたいと思います…!
それでは、本日はこの辺で。

【ダイジェスト版】近況報告、今後の予定

こんばんは。
北村ななみです。

結局、ここ1週間ほど、全く更新できませんでした…
山崎運動公園にも行き、ついでに熊野市立図書館にも行ってきましたし、
収支報告書も何とか片付きそうですし、当選証書というものをもらったりもしていたのですが、
あっという間に1週間がたちました。

何から書いていいのか迷うくらい‥

時系列的に、ちょっと並べてみますね。

4月26日(日) 投票日
・当選結果がわかる
・深夜近く、当選告知書をもらう
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当選が確定すると、この告知書が手渡されるようです。
ほとんど夜中に近いころ、これを持った役所の方が回ってこられました。

4月27日(月)
・当選証書をもらう
当選すると、当選証書付与式が行われるようです。
これをもらうことで、当選が実感できるのでしょうか…?
私はまだこの時、事後処理と今後のこととで頭がいっぱいで何かを実感するには程遠かったです。
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4月28日(火) 以降
事務所の片づけ
連絡をもらった方とお会いする
公費負担の用紙を書く
…等々

5月3日(日)
・山崎運動公園を見学
・熊野市立図書館を見学
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山崎公園は、言及していたお母さん方のおっしゃる通り、大きくて遊びやすそうな公園でした。
遊具も外遊び用と室内用があり、室内用の遊具は木でできたジャングルジム、登って遊ぶための棒、木馬なんかがおいてありました。
芝生もきれいに手入れされていて、のんびりした時間が過ごせそうです。
新宮市内からだと30~40分で行けそうなので、お休みの日に遠出するにはちょうどいい距離なのかもしれません。

熊野市立図書館も行ってみましたが、かなり充実した蔵書で、本棚も見ごたえがありました。
熊野市外の人が本を借りるには200円でカードを作らないといけないのですが、それでも、新刊を入れるスピードが速く、話題の本がしっかり取り揃えられていて流行に敏感だなあ、という気がしました。
とは言え、図録や図書館情報の雑誌なども充実していたのと、子ども用の絵本がかなりたくさんあったのとで、気になる本を眺めているだけで1日過ごせそうでした。

どんなイベントをやっているのか?などもきちんと見てくればよかったです。
どこかを見に行く際には、まずきちんと下調べして、「何を見てくるか」を計画してから見学に行かなければ意味がない、ということを近場ではありますが学びました。

…と、今日までバタバタとしていましたが、ようやく今日、「収支報告書」の第1回目の提出ができそうな状態になりました!
この収支報告書は、選挙期間中の収支をすべて記載するものです。
レシートをちゃんととっておいてもらって、そしてしっかり記載すべきものを取りまとめておいてもらったので自分でも何とかなりました。

明日は、以前より予定されていた「議員懇談会」です。
スーツで来るように!ということなので、きちんとした格好で臨む予定です。

どんなことが話されるのか…?
またここでも報告していきたいと思います。

収支報告書の件も、明日、正式に受理されたらここに書きます。

本日は報告だけになってしまいましたが、本日はこの辺で…。
明日もまたよろしくお願いいたします。

「これから」を考える。

こんばんは。
北村ななみです。

さのくんという友人がいます。
今回の選挙を手伝いに、岐阜からわざわざ来てくれました。
その友人が、選挙のことをブログに書いてくれていたのでシェアします。

新宮市議選と、パンクヒーローと、ひとつやり切ること

さのくんはとても心に響く記事を書く人で、さのくんと知り合ったのも彼のブログがきっかけです。

その時のブログ記事。2012年に書かれたものだけど、今読み返しても力強い。
無職の父と、田舎の未来について。(9/24追記)

さて、O2Oという言葉があります。
Online to Offlineという言葉の頭文字をとったものです。

本来は、「ネット上のサービス(Online)を、実在の店舗(Offline)での集客や購買促進につなげる仕組み」を指すそうですが、私は、このO2Oに新しい可能性を見ています。

さのくんという友人ができたのも、新宮に来たのも、すべてはWEBがきっかけです。
WEB上で何かを発信していれば、そこにある情報に興味をもって行きあたる人は必ずいる。
そして、WEBで知ったもの、人を求めて実際に行動にまで移してしまうハードルは、FBやTwitterというSNSのおかげで飛躍的に下がっています。

また、私は今回の選挙をきっかけにし、WEBを通じて北海道に住む友人からも連絡をもらったり、山口からも選挙の応援に来てもらったり、自分では意識していなかった友人とのつながりも再認識させてもらいました。

私は、議員として、新宮に住む住民として、新宮のこと、これからの地方のこと、いろいろ発信することで、私のようなO2Oで新宮にくる人を増やしていきたいと考えています。

***

また、もうひとつ、「これから」についてですが、
私は、移住して間もなく選挙に出てしまったので、「私自身のこと」もこれから知っていただかねばな、と思っています。

「こんな人だと思わなかった」という、齟齬ができてしまうのが一番悲しいことです。

そしてまた、女性の声、こどもの声、今までなかなか届けられなかった(と感じている)声を議会や市政に届けるのはもちろん、逆に、議会や市政の声も積極的に市民の方に伝えていけたらと思っています。
というのも、「行政は何もしない」、「議員は何もしない」という声が聞こえますが、本当にそうだろうか?とも思っているからです。

自分が3年間公務員をしてみて、行政は全然何もしてないわけじゃないし、逆に、することが意外とたくさんあるんだな、とも感じました。
そして、議員も同様です。
やるべきことは、実はたくさんあります。

ただ、そこが見えにくくなっているのではないか、見えなくてもよしとされてきたのではないか、と思うのです。

「行政の給料を下げろ」、「議員の報酬を下げろ」、というのは、わかりやすいし成果が見えやすい意見です。

でも、まずは、行政も議員も、行政として、議員として、

 ・できること(CAN)
 ・できないこと(CAN’T)
 ・すべきこと(MUST)
 ・実現したいこと(WANT)
 ・求められていること(NEED)

の洗い出しが必要ではないでしょうか。
なぜなら、議員に求めるべきことを行政に求めたり、行政に求めるべきことを議員に求めたりすれば、そこには食い違いが発生してしまうと考えられるからです。
「高いと感じられるから」やみくもに報酬を下げるよりも、まずはその報酬が適正かどうか、一度試してみなくては。
そのためにも、議員活動はできる限り公開すべきだと思っています。

そのうえで、市民、行政、議会、と、相互に対話を重ねることで、不審に思っていること、疑問に思っていることを率直に開示し、お互いに説明したり対話したりできるようになれば、不信感や思い違いなんかは払しょくできるのではないか、と私は考えています。

私は、できる限り自分の情報を、誰かが不快にならない程度にはすべて公開していきたいと思っています。
しかし、すべてを透明化する、というのは現実には難しいのかもしれません。
いきすぎた透明化は、「ゼロ・トレランス(不寛容)」を生み出してしまうかもしれません。
(それはそれで怖いです。このゼロ・トレランスはまたどこかで別途言及したいです)

その辺のバランス感覚も鍛えながら、また今後もブログを通じて情報発信していけたらと思います。

明日は、ヒアリングをする際によく耳にした「熊野市の山崎公園」というところに見学に行ってこようと思います。
大きな広い公園だと聞いていますが、百聞は一見に如かず。

皆様、素敵なGWをお過ごしください。