「与えられた環境を120%楽しむことだけは得意」

タイトルの言葉は、ジャズピアニストの上原ひろみさんが情熱大陸のインタビューの中で言っていた言葉です。

上原ひろみさんが情熱大陸に出演したのは、2003年10月19日放映分だったので、その映像を見たのはもう11年も前のことなんですね。

それなのに、ふと、この言葉を思い出しました。

そして、今の環境を120%楽しめているか、と聞かれると、答えに詰まる自分に気づきました。

地域に暮らす作法の反省点が多い私にとって、今の環境は実地で反省を生かせる場所だと思っていますし、学童では子どもとまっすぐ向き合うことによって、仕事自体にもきちんと向かい合う時間を持てているように思っていました。

ですから、今の環境を8割くらいは楽しめていると思います。

しかし、「120%楽しむ」というのは、受動的な態度では達成できないのでは、と気づきました。

あるものをただ咀嚼するだけでは、能動的とは言えません。

自分の仕事の仕方、地域への入り方について、大いに反省しました。

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学童保育に関していうと、最近、自分の中では、だいぶ子供の中に入っていけているような気がしていました。

が、そこはやはり、ベテラン先生(20年も学童保育を続けておられます!)のご覧になること。

先日、一つ疑問を提示されました。

曰く、「どうして、女の子の中に入って遊ばないの?」とのこと。

自分の中では、積極的に男の子の中に入って遊んでいたつもりはなく、また、意識して女の子と遊んでいないつもりはなかったのですが、振り返ってみると、女の子よりも男の子の輪に入る方が多く、しかも、一緒になって遊ぶ、というよりは、見守りに近い形で関係を築いていたかもしれません。

「積極的に子供の中に入る」ということは、徐々にできてきたように思いますし、先生からもそこに関してのご指摘はなかったので、今度からは、女の子の中にも積極的に入っていこうと思います。

また、「宿題を見てあげて」とか、「別室で遊んでいる子たちを見ていて」と言われたからと言って、それ”だけ”が「任された仕事」であると考えるのではなく、それを行いながら、周囲への意識もむけ、宿題に集中していない子のケアや、次にどんな行動をすべきか、周りの先生の動きを見ながらフォローしていくことも必要なのだ、と教わりました。

次回、学童に行く際は、言っていただいた部分に気を付けながら、子どもたちと楽しく接したいと思います。

とはいえ、子どもたちが力いっぱい楽しく遊ぶためには、「自由」と「制約」のバランスが必要なのかもしれない、と感じています。

このことは、今日、読んだパンフレットにヒントが隠れていそうだったので、また詳しく書いてみたいと思っています。

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今の環境を120%楽しむために、自分が主体的に、能動的に動けるように特に仕事面、意識していきたいものです。

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地域への「リスペクト」

以前住んでいた海士町では、「地域・地域の方に対するリスペクト」を持て、と、先輩移住者の方に言われることが多かったように記憶しています。

「地域・地域の方へのリスペクト」とは何かといえば、「もともと住んでいた人たちの価値観や考え方、生活様式を尊重すること」、「その価値観などが、今までの自分の考え方と相反するものであっても、一旦受け止めること」だと私は捉えました。

地方に移住を希望する人たちが増えているという報道を見かけますが、移住するのであれば、「地方に住むとはどういうことか?」を自問して、「地方に住んで何がしたいのか」、「どんなことを地方に望んでいるのか」を明確にしてから移住した方がいいと思います。

その方が、何のために移住するのか目的が見えやすいですし、自分でも行動した結果の手ごたえを得られます。

また、周りの人との共生もうまくいくように思います。

都市の生活に疲れたから、田舎の生活にあこがれるから、という理由だけで、地方で生活をしていくのは大変ではないかと感じます。

田舎には、田舎のルールがあります。

そのルールを「自分のルールとは違う」、「都会のルールは違う」という理由だけで排除したり、取り合わなくなってしまっては、本当の意味で地方に暮らす、というのは難しいのではないかと思います。

ある程度型にはまってしまった自分の考え方のパターンや価値観をいきなり変えるのは難しいことですが、新しい土地で、一から生活を始めるというのは、自分の型通りにはいかないことだらけではないでしょうか。

そこを楽しめるかどうか、地域で暮らしてきた方々のルールに則れるかどうか、その意識を持てるかどうか、ということは、移住する前によくよく考えておいた方がいい、と、2つの地域に移住した私自身としては強く感じます。

もちろん、ルールに対して「それは違うのではないか」、という違和感や疑問は大切にした方がいいと思います。

ですが、それを強く主張しすぎたり、相手を批判するばかりになってしまっては建設的ではありません。

どうやったら、お互いに気持ちよく暮らせるのか?

そこを、お互いの意思や価値観や考え方を尊重しながらも話し合って、よりよいあり方が探っていける土壌を作っていくことが今後の地方にとって必要なことであると思います。

地域/地域の方へのリスペクトを移住者が持つことはもちろん大事ですが、地域に住む方々も、自分たちが何を大事にしていて、どう生活していきたいと考えているのかを話してくださる場を作ったりするといいのかもしれません。

地方移住を希望する若者が増え、定住希望者を誘致する自治体が多くなる中で、適切なマッチングを行うためには、お互い、どんなところに住みたくて、どんな人に来てほしくて、お互いに、何をしてあげられるのか、何はできないのか、しっかり話し合いを行える環境を作ることが必要ではないかと感じています。

今日、こんなエントリを書いたのは、「地方移住するにあたって、”地域に対するリスペクト”は必要だけど、誰がそれを言ってくれるのか?」(=言ってくれる人は、体感として少ないような気がする)と感じたためです。

地方移住の心得、というのは、経験に基づいた意見を生産的に集積したらすごく価値のあるものになるのではないでしょうか。

とはいえ、まず移住するのであれば、どこか地方で暮らしていくのであれば、「地域・地域の方に対するリスペクト」を持つことが重要であると私は考えています。