アツくても、クールでもいいじゃない!? 20代当選議員の会で考えた、次世代政治家像の一つの答え。

こんばんは。
北村ななみです。

今日は、先日参加した「20代当選議員の会」について書こうと思います。

20代当選議員の会とは、一般社団法人ユースデモクラシー推進機構さんが企画・主催して開かれた、その名の通り20代で当選した若手議員が集まる会です。
特徴としては、1985年生まれ以降の若者に的を絞ってを集めたというところです。
1985年以降の世代は、生まれたときからPCやインターネットが身近にあったいわゆる「デジタルネイティブ世代」でして、そこにフォーカスしたのが大きな特徴かと思います。

スーツ禁止というドレスコードでしたので、一見、大学のサークルのような、デジタルネイティブ世代らしい、とてもカジュアルな雰囲気でした。

さて、この会には全国から、様々な20代の議員さんが集まっていましたが、私が感動したことをちょっと書いてみたいと思います。

1.最先端で活躍されている講師の先生のお話を聞けたこと。
講師として、落合陽一さん(メディアアーティスト)、おときた駿さん(東京都議会議員)、中川祥太さん(株式会社Caster代表取締役)、水谷翔太さん(天王寺区長)といった方々が来られていまして、各分野のお話を聞くことができててとても刺激になりました。刮目。
私は個人的に落合さんにめっちゃ感動しまして、テレビを持っていなかったことを恥じました。

あと、自分がテレビ持っていないから余計に感じたことなのかもしれないんですが、(えっこんな研究が最先端の研究領域では行われているんですか…)と、顔には出せなかったですが内心驚愕しました。
私は理系でもないのでいわゆる実験とか研究って何をしているのかあまりイメージがつかなかったんですが、落合さんの話は「現代社会」の認識を丸々変えてしまうような力があって、こんな研究室に入っている学生さんは羨ましいな…と思いました。

特に、研究段階である3Dスクリーンが気になったのですが、これは実用化にはまだあと20年はかかると言われたので、まずは現状の2Dスクリーンをどう設置するかを考えた方が実用的ですね。
(文化複合施設に適用できないかなと思ったんですが、コスト面でもだいぶ難しそうでした)

2.自分以外の若手議員さんにたくさん会えたこと。
議員になってみてから3か月、自分の視野が狭くなっていたことに気づかされました。
本当にいろんな方がいて、それがとても面白かったです。

いい意味でカジュアルで、そのなかに「現状を変えていきたい、変えていこう」という気持ちが見え隠れしていて、こんなにたくさん若い議員さんがいる(と言っても実数を見ると全国の議員の中では20代議員は1%にも満たない:https://docs.google.com/spreadsheets/d/13bQzPDEC1ncHsE4IkTclrZryQkrlvAiDKBf38nTtyBY/edit
(一般社団法人ユースデモクラシー推進機構調べ))のは、今後の社会を構築していく上でとても心強いな~、と感じました。

いい刺激をもらった半面、帰りの道中では地方におけるネガティブだけど考えないといけない(と私が考えている)ことについても考えました。
ちょっと長くなりそうなので、また改めて書きます。

今回、会に参加したことでできたつながりはありがたく、また、私自身も勉強していく中で何か会の方々にとって有益なシェアできるものを作っていけたらと思います。

ちなみにタイトルについての内容なんですが、20代の若い議員さんて「アツさ」はあるんですけど、どこかクールな一面も持ち合わせていると思うんですよね。
気持ちと理屈が同居しているというか。
そういう意味で、バランスがいいな~、と感じたのは、同じような教育課程を受けてきたからであって、社会への認識や思考の基盤にいくらか共通したものがあるからなのかもしれませんが。

目に見える「アツさ」だけではなく、アツさが見えにくくても理屈がすごい立つとか、リサーチがめっちゃうまいとか、そういう、一見すると熱意とかやる気とかが見えにくいけど能力がある!でもそれがわかりにくい!という政治家像も乱立してくると、本当の意味で議員の多様性も生まれて面白くなるだろうな~、と思いました。

次世代の政治家像、と大きく出てしまいましたが、要は、従来のいわゆる「政治家」像に当てはまることを良しとするのではなく、色々なキャラクター、色々な能力によって議会に多様性が生まれると、面白い活気が生み出せるようになるのではないかな、ということです。
そういう多様性を作っていけるように頑張りたいと思います。

本日はこの辺で。

8月中に骨子案…?「熊野学」とは何なのか? 第2回文化複合施設検討ワークショップで感じたこと。

こんばんは。
北村ななみです。

本日午後は、第2回文化複合施設検討ワークショップに参加しました。
前日、東京に行っていて、若い議員が全国から集まる「20代当選議員の会」というイベントにも参加したのですが、そちらはまた、改めて書きたいと思います。
初めて、新宮行の夜行バスで帰って来ましたが、結構あっという間に着きました。

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さて、2回目のワークショップでしたが、今回の参加者はざっと数えて24人。
1テーブル4人×6班で、前回の約40人ほどいた参加者の数は、ガクッと下がってしまいました。

改めて、「文化複合施設」って何なの?といいますと、新宮市では、観劇や舞台発表ができるステージと、客席を備えた「文化ホール」、そして「図書館」、最後に、「熊野学」を研究・発信する機関としての「熊野学センター」という3つの機能を併せ持った施設のことを指して「文化複合施設」と言っています。

これを市は平成30年に建設する予定なのですが、総工費が約55億円と、相当大きな金額に膨れ上がっています。
このお金は、都市再構築戦略事業の採択により半額は交付金をもらえ、その半額負担分も合併特例債、過疎債を使うことでさらに市の負担は軽減できる、とのことですが、そこまでして建設して良いのか、建設するのであれば、どのような建物にしたら有意義な使い方ができるのか、といったところが私の気にしている部分です。

さて、今回のワークショップのメインテーマは「熊野学センターのオンリーワンはこれだ!」でした。

2回目のワークショップのしおり

2回目のワークショップのしおり

でも、そもそも、「熊野学」って何でしょうか?

熊野学とは…

□熊野の持つ個性と魅力の検証
□人文・社会・自然科学などの学問分野から、学際的・総合的に研究し体系化して、熊野の独自性と
普遍性を解明していく活動
例えば、熊野には・・・
 ・山岳霊場、熊野詣の一大霊場としての熊野三山が在立
 ・「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産登録。熊野研究は国際的にも注目
 ・日本山岳修験学会、日本宗教民俗学会、日本絵解き研究会など多くの学会・研究会で熊野研究が活発化
 ・自然分野においても、熊野の特異な地形、気象に育まれ、固有種や生態系に特徴が見られる
 ・地質、植物、動物の研究者が熊野入り。論文を発表
□熊野学は、研究のための研究ではなく、地域の独自性を確立し、人々が熊野の地域に誇りと自信を
持ち、そこに生きる価値を見出すのもの
□地方の時代は、いかに地域の特性を把握し発信できるか、地域の「文化力」が大事になっている

(熊野学センター基本構想より抜粋)

…つまり、熊野という地をベースにした、地域の魅力再発見のための学問、ということでしょうか。

この定義を踏まえても、第1回目、そして今回も気になっていたことなのですが、参加者の方から「熊野学って何?」、という声が結構聞こえます。

私は、この2回のワークショップを通して感じたこととして、市で一番考えないといけない部分は、実は「熊野学の定義づけ」ではないかと思っています。
と、いいますのも、この定義がないと、熊野学センターをどんなものにするのか、そして、そのセンターでどんなことをするのか、という部分が漠然としてしまうからです。

もともと、熊野学センターには、国宝級・重要文化財級の美術品などの収蔵展示が行われる予定があったそうですが、その収蔵展示機能はコストが増すため撤廃されることになりました。
その機能がないために、余計に「熊野学センター」が何をするところなのかが見えにくくなっています。

そんな中で、設計業者さんは熊野学センターの機能を分散させ、基本構想のコンセプトに合致するように設計を提案してくださっていますが、特に熊野学センターにおいては、その学問的定義と、この施設を使ってどんなことをしたいのか、ということをより具体的に提示しないと、設計側としても設計が難しいのではないかと勝手ながら推測しています。

こういった定義づけ、確たる「これをする!」という方向性が見えにくくなっているために、どうしても議論が「熊野学って何なの?」というところから深められず、立ち往生してしまっているように感じます。

***

ちなみに、ワークショップのグループディスカッションのテーマは「もしもオープニングイベントとして”(仮)熊野学フェスティバル”を開催するとしたら?」という企画を考えるものでした。
しかしこれも、熊野学が何たるものかがわかっていないと、もしくは、自分たちで定義づけするくらいの気持ちでやっていかないと、抽象的な議論に終始してしまい、具体的な成果物が見えないように思いました。
(この企画が採用されるかどうかは現時点ではわかりません)

基本的に、このワークショップは「建設を進める」前提で話がされており、なかでもプロポーザル案として採択された設計案をベースに話がされているので、なかなか「本当にこの施設が必要なのかどうか」といった議論はここではできません。

私としては、凍結されていたこの計画を今になって再開したのであれば、もう一度根本的な部分から計画を見直し、現在の時流に合った計画に練り直した方がいいのではないかと考えています。

そのためには、もっと時間が必要です。
市は、8月中にプロポーザル案をベースに議論した内容を踏まえて「基本設計」の骨子案を完成させ、年内には「基本計画」を完成させたい、というスケジュールで動いています。

しかし、ワークショップでは1回、2回と合わせて約60人強という参加人数であり、単純に新宮市の全人口の0.2%の方でしか話がなされていないことになってしまいます。

ぜひ、たくさんの方に足を運んでいただいて、文化複合施設のことをどう考えるか、ご意見いただきたいと思います。

設計業者さんとお話したところ、託児もニーズがあれば設置しますよ!、というかなり前向きなお言葉もいただいたので、託児が必要な方はぜひお声がけください!
設計業者の方にお伝えします。
なにより、このワークショップは子どもさんの参加も推奨してますので、子どもさんも一緒に、施設のことをおしゃべりしてもらえたらと思います。

子どもがこういった話において、議論ができないかといったら絶対そんなことはないと思いますので、ぜひ親子で参加していただければありがたいです!

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私は、8月中に骨子案をまとめることに反対ですので、そのことを議論の俎上に乗せていけたらと思います。

長くなってしまいましたが、本日はこの辺で。

【メモ】台風後に思うこと。

こんばんは。
北村ななみです。

だいぶブログを書くのが滞ってしまっていました。

7月16日から17日にかけて台風11号が上陸してきて、自分の住んでいる日足地区は17日の朝から孤立、午後になって水が引いてきて、ようやく熊野川町域に出られるようになりました。
目の前にある田んぼや畑は水没、床上浸水した家屋もありました。

今日は、川の水位が上がって被害を受けた知人の畑に行って、堆積した土や草木を取り除くのを手伝いました。

熊野川町では、畑を作っている方々は、鳥獣害対策のため、畑の周囲にネットを張り、天井部分にまでネットを張っているのですが、そのネットがなぎ倒されて、天井部分に土と草木がたまっていました。
それを人力で取り除くのですが、これはやっぱり大変です。

一輪車に堆積した草木を乗せて、畑の下側の土手に捨て、畑の横に捨て、ネットを立て直していく。
ネットも、堆積物を取り除くために切り裂いたりして、とにかく草木を取り除きます。

4時間くらいかけて、一通りの作業を終えましたが、週末には台風12号が来るのでは、という話も聞こえます。 台風のたびごとに川が氾濫してきて特定の地域が水没するのは、毎年のこととはいえ何とかできないのか、と思います。

***

今回の台風を受けての私の反省は、台風が去った直後にしっかり動けなかったことです。

どんな状況なのか、どこを見に行けばいいのか、何をするべきなのか、自分にとってこういう台風の状況は初めてで、もっともっと、対応策を先んじて考えておくべきでした。

9月に台風が来ることは予想されることですし、今週末以降に台風12号が来るかもしれないことを踏まえても、こういった台風が来た際に自分がどのように動いたらいいのかは、もっときちんと考えたいです。

本日は短いですが、この辺で。