こんにちは。
北村ななみです。
9月17日をもって、新宮市議会9月定例会が閉会しました。
地元紙でもご覧になった方も多いかもしれませんが、今回の最終日は、
・上田議員の緊急質問に始まり、
・旧丹鶴小学校解体事業(設計業務委託料)の補正予算に対する修正案、
・広角道の駅予備調査等業務(予備調査等業務委託料)の補正予算に対する修正案、
・安保法への慎重な対応を求める意見書の提出に対する採決
と、様々な動きがあり、大変中身の濃い最終日となりました。
私は、この中で、
・「広角道の駅予備調査等業務(予備調査等業務委託料)の補正予算に対する修正案」を提案者として提出しました。
また、
・「旧丹鶴小学校解体事業(設計業務委託料)の補正予算に対する修正案」が並河議員から提出されたので、それに賛成しました。
広角道の駅については、なぜ私が予算の修正案を出し、予算を減額すべきだとしたのか、その理由を書いた原稿をPDFにしてありますので、お時間がある方は是非ご覧ください。
一緒に、旧丹鶴小の解体設計に対する賛成討論の原稿も載せています。
→20150917_道の駅の修正案について
旧丹鶴小の解体設計に関しましては、反対の立場を取り、並河議員の修正案に賛同しましたが、賛同理由としては、
「現在の新宮市の財政規模だと、文化複合施設の維持管理費として、どれだけの金額が計上できるのかを財政面から見て、捻出できる金額を逆算する」ことをまずすべきではないか、という点につきます。
旧丹鶴小は、文化複合施設を建てる際には利用しないということで話が進んできており、すでにプロポーザル案が採択され、基本設計検討委員会を中心にして基本設計が出来上がろうとしているところです。
その委員会を第1回の委嘱式以外、すべて傍聴に行っている身としては、委員さんたちの思いがどのようにこの基本設計に盛り込まれているか、そして、委員さんたちの話し合いの経過、設計業者さんのご対応などを見ている身としては、この旧丹鶴小の解体に反対する、というのは、大変重い責任があるものだと認識しています。
そのうえで、予算案に反対の立場をとった自分の責任は、大変に重いと感じています。
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そして、今回の補正予算です。
今回は議案第57号として、一般会計補正委予算が上程(議案が会議にかけられること)されていました。
補正予算には、旧丹鶴小解体事業と広角道の駅予備調査以外にも、必要な予算というものが計上されています。
例えば、今回の予算でいえば、複数の災害復旧事業です。
今回出された補正予算に反対する、ということは、これらの災害復旧費にも反対する、ということです。
予算は、どれか特定のものだけに反対する、ということができず、すべての予算をまとめたものに対して賛成か、反対か、という立場しか表明できません。
だからこそ修正案を出すことになるのですが、2つ出した修正案は、両方とも否決されたので効力を持ちません。
それで、補正予算案すべてに反対することにしましたが、この場合、旧丹鶴小、広角道の駅だけでなく、すべての予算に反対、という立場になってしまうのです。
災害復旧という、必要なお金を出すことにも反対することになってしまう、それでも補正予算に反対する、ということは、大変重い責任の下、自身の考えを決定する重要な決断なのだと自覚させられました。
補正予算は、賛成多数でしたのでそのまま可決されましたが、議員というのは、ただ反対、ただ賛成、と意見表明すればいいというものではなく、その背後にある人の思いや、今何をなすべきかというタイミング、市の状況や財政など、様々な事情を考慮して、今、取り得るベターな選択を責任をもって選択していく責務があるのだと痛感しました。
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最後に、安保法への慎重な対応を求める意見書について書いておこうと思います。
私は、この意見書に対して反対の立場を取りました。
この一点をもって、北村は戦争できることに賛成なのか、というのは暴論だと私は感じます。
私は、戦争には反対です。
しかし、この意見書に反対した理由としては、別の理由があります。
それは、タイミングです。
17日は、すでに安保法がほとんど成立間近といえる状況でした。
その渦中に意見書を送ったとしても、読んですらもらえないのではないでしょうか。
私は、そういう状況が予想されるなら、次の一手を打つ意見書を送るべきだと考えました。
例えば、その意見書には、今後の教育をどうしていくべきかに対する意見書が考えられます。
①戦争をすることはよくないことなのだということ、戦前、戦中、戦後の歴史をきちんと学び、教える環境を整えることをまず、継続すること。
②そのうえで、日本が独立国としてどのように外国と対峙し、国防・外交を行っていくのかということも併せて教えていくべきではないか、ということ。
この2つは、決して相反するものでもなく、両立しえないものだとも思いません。
こういったやり方で、安保法が本当に危惧されるような形にならないよう、チェックしていくことがその時点では現実的であり、効果的ではないかと考えました。
結局、可否同数で議長によりこの意見書は否決となりましたが、19日未明に参議院で安保法が成立した経緯を見ても、すばやく次の一手を打つことが、この意見書の賛成者にも反対者にも必要なことだと思います。
安保法成立したから経過観察も終わり、というのでは、意見書を出そうとした意味も同時に無くなってしまうと言えます。
ですので、この法案成立に対し、一家言あるのであれば、今後の態度が重要になるはずです。
私自身も勉強を重ね、安保法案、そして国防・外交についても、持論を固めていきます。
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多少足早にではありますが、全体的な振り返りを行ってみました。
一般質問にも反省が残っておりますので、それもまた書いてみたいと思います。
定例会中は、準備準備でまったくブログがかけずじまいでしたが、定例会中でも、定例会を間近に控えても、しっかりブログを更新されている同じ若手地方議員の方々には敬意を表します。
同年代の議員さん方ががんばっているのをしっかりと見習い、また12月に向けて準備していこうと思います。
12月は、より議員としての責務を自覚し、一般質問でも深い議論ができるようになっていたいです。
日々の活動も並行して行っていきますので、ご意見がある方はぜひお声がけください。
長くなりましたが、本日はこの辺で。