こんばんは。
北村ななみです。
6月議会が終わってから、7月、8月を経て、もうすぐ9月になろうかというところですが、9月にはまた議会があります。
はたして北村ななみは、7月、8月と何をやっていたのか?
配布させていただいている「北村ななみのニュースレター」は、議会報告でもあり、紙面が限られてもいるので、私が何を考えていて、リアルタイムで何をしているかまでは、なかなか伝えきることができません。
そこで、9月議会を間近に控えて、今何をしていて、何に関心を持って動いているのか?についてまとめてみました。
▼以下、関心を持って動いていること
①復興祈念公園について
②文化複合施設について
③地域包括ケアシステムについて
④まち・ひと・しごと創生総合戦略について
⑤紀南学園について
⑥子育て環境について
⑦その他
だいたい、上記の7つに分けられると思います。
①復興祈念公園について
ニュースレターにも掲載していましたが、復興祈念公園に「どんな遊具を置くことが望ましいか?」という部分について、ご意見を聞いて動いています。
すでに避難路と公園の造成工事は着工しています。
「公園を作る」のであれば、新宮市内はもちろん、市外からも遊びに来てほしいですし、たくさん利用してもらえる公園になるのが望ましいと思います。
「作って終わり」ではなく、「しっかり使ってもらえることを目指し、作って意味のあるものを作る」ことを第一に考え、作るのであれば「使われる」こと、使用方法をしっかりデザインしていくことが大事なのではないでしょうか。
8月中に遊具の選定を終える、という話を聞いていましたが、いただいたご意見などをまとめて遊具の話をしに行ったところ、若干期間が延びたようで、9月上旬ごろまではまだ話す余地があるのかな、という状態です。
せっかくですので、遊具だけではなく、「熊野川という地域」を、公園を起点に楽しんでもらえる運用がどうやったらできるか、を話し合う時間を持ちたいと考えています。
②文化複合施設について
基本設計検討委員会、教育民生委員会を傍聴したり、関係課の方にお話を聞いたりして考えをまとめているところです。
現在、私が関心を持って注視しているのは、「議論がコスト面の話だけになってはいないか」という部分です。
コストの話は大変重要です。
身の丈に合った建物を建てることができるのか、建物を建てた後の運用にかかる費用はどうするのか。
そういった「金銭的・実利的」な部分をしっかり考えなければならないことは言うまでもありません。
ですが、こういった「市民ホール、図書館」といったものは「コスト」だけでは測れない部分もあります。
何%の人しか利用していないから、建設や維持に莫大なお金がかかるから、こんなものは不要だ、という議論では捉えきれない「文化」の話をする必要が出てきます。
今まで議論を聞いてきた中で、「文化複合施設を立てる文化的意義」とこれら3つの施設が「複合」している意味(複合することで得られる相乗効果)という”コストではない面”は、実はあまり話がされていない、と考えています。
金銭的価値、集客装置としての価値、という、「数値で測れる部分」に関する議論を行うことはもちろん必要ですが、文化的側面から見た複合施設の価値という議論も踏まえないと、総合計画にあるような「人輝き文化奏でる都市」というものが実現されえないですし、何よりも、「文化複合施設を作って”文化”がない」などという本末転倒なことになりかねません。
ですので、コスト面の話をしっかり押さえつつ、再度、複合施設の「文化的価値、文化的側面」をも包括した議論を行うことで、取りこぼしのないような議論がしていきたいな、と考えている所存です。
③地域包括ケアシステムについて
地域包括ケアシステムは、端的に言えば、
・2025年に団塊の世代が75歳以上になることを念頭に置き、
・重度の介護状態になっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで送れるよう
・住まい、医療、介護、予防、生活支援が一体的に提供されるシステムづくり
のことをいいます。
しかし実は、この2025年という数字は、団塊の世代の方々が75歳以上を迎える、という節目の年なだけであって、75歳以上の方々が人口割合においてピークを迎えるのは全国的には2053年だそうです。
新宮市では、すでに2015年の現在が65歳以上の高齢者人口がピークを迎えており、2025年には75歳以上の人口がピークを迎え、その後は高齢者人口は減少していくと予測されています。
高齢者人口がピークを迎える時期に備えることと、その後の高齢者人口の減少、さらには今現在も進行している人口減少にどう向き合っていくか、先のことまで考えながら、システム構築をしていく必要があると考えています。
自分でも地域包括ケアシステム関連の書籍を読んで勉強しているところですが、先進地域の見学にも一度は行きたいと考えています。
特別委員会できちんと発言していくことで、使いやすいシステム設計に寄与できたらと思います。
④まち・ひと・しごと創生総合戦略について
平成26年11月28日に公布、施行された「まち・ひと・しごと創生法」に則って、各自治体がそれぞれの地域の特性に応じた「地方版総合戦略」を策定することが、自治体の努力義務とされました。
新宮市もこの「地方版総合戦略」を策定する予定です。
この総合戦略策定の目標は、
①地方における安定した雇用を創出する
②地方への新しい人の流れを作る
③若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる
④時代にあった地域をつくり、安全なくらしを守るとともに、地域と地域を連携する
という4つです。
総合戦略の決定は来年の3月を予定しているとのことですが、この戦略の肝になるのは「人口ビジョン」です。
国の方でも、「人口減少に歯止めをかけたい」ことはこの総合戦略の概要を説明する中でも言及していることであり、地方においては現実感とともに待ったなしの課題であると言えます。
ただし、この人口減少が問題となってきたのには、戦後の高度経済成長期の実情に合わせて社会の仕組み作りをしてきてしまったことにもあるのではないか、とも考えられます。
国民皆保険、国民年金といった制度がスタートしたのも1959年~1961年というまさに右肩上がりの経済成長が始まったころでした。
その頃には、人口が減少するなんて思ってもみなかったでしょうし、経済がいきづまって不況になることも考えられなかったでしょうし、現在のように高齢者が人口に占める割合が高くなって問題になる、などということも想定できなかったんじゃないかと思います。
ということは、別の見方をすれば、「高度経済成長期を背景として作られたシステムに問題があるのでは」ということも言えるのではないかと思います。
システムに現状を合わせていくのか、現状に合わせてシステムを変えるのか。
こういった話もしないことには、「人口を増やす」目標を掲げても、システム維持のためにはなかなか行動するモチベーションが湧かないのではないでしょうか。
この計画策定に関しても注視していくことで、新宮が今後どのようなまちになっていくかを考える機会になりますし、システム維持についてどのように考えるべきかの回答も得られていくのではないかと思います。
ただし、この戦略と同時に総合計画も作っていくのであれば、やはりそこには、以前一般質問でも取り上げたように、子どもの意見もぜひ取り入れていってもらえるように働きかけていきたいと思います。
⑤紀南学園について
昭和45年に建てられた児童養護施設である紀南学園。
すでに一度ブログでも書きましたが、建て替えの必要性があることは新聞でも取り上げられている通りです。
文化複合施設や市役所庁舎を新築し、紀南学園にはまだ着手できていないという現状には、何かしらの理由があるのでしょうか。
里親制度を周知してもらい、子どもにとってベターな選択肢を増やすことはもちろん、里親制度がまだ十分に根付いていない日本の現状では施設をいかに過ごしやすく、子どもの成長にとっていいものにするかも並行して考えなければならないことだと思います。
3か月という機関が空いてしまいましたが、先日、再度紀南学園を見学させていただきました。
今後は、ひと月に一回は見学に行き、いかにして子どもにとって過ごしやすく、成長できる環境を作れるかについてお話を進めていくことができればと考えています。
⑥子育て環境について
自治体にはそれぞれの「総合計画」があり、これがまちづくりの最も基本になる計画であると言えます。
新宮市では、その総合計画の中で子育て環境について、まず政策目標の中で「一人ひとりを大切にするまち」と謳っています。
その目標を実現した10年後の姿として、「子育て環境の整備」、それを実施する政策として「子どもを産み育てやすい環境づくり」、「子育て家庭への支援」、「子どもの居場所づくり」を行うと明記しています。
ファミリーサポートセンターが来年度から始まりますが、子育て中のご家庭には、さらにさまざまな「育てやすい」環境を作ることが必要なのではないかと考えています。
自治体の運営基盤をしっかり維持するためには、雇用・子育て・医療介護の3つをバランスよく提供し、日常の安心感を確保することが大切です。
総合計画に明記してあることは、自治体が「これをやります!」と宣言したに等しいものです。
財源のこともしっかり考えつつ、実現できそうなことを提案してきたいと思います。
⑦その他
・新宮市の歴史、文化を知る、勉強する
・市役所の関係各課に行って、ヒアリングを行う
・それぞれの課題に沿った関係資料や書籍を読む
・リーフレットを配る(いまだに…)
といったことをしています。
ちなみに、本日は地域包括ケアシステム特別委員会があり、それに出席して質疑を行ってきました。
明日は、文化複合施設の基本設計検討委員会がありますし、週末にはまた文化複合施設のワークショップがあります。
検討委員会は傍聴可、ワークショップは誰でも参加可能(ちなみにテーマは「施設の全体構成と図書館の魅力づくりを考える」)ですので、ぜひお時間の許す方はご参加いただければと思います。
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熊野学とは何か?にはまだ理解が遠く及びませんが、文化複合施設を文化的側面から考えるために新宮の歴史、どんな歴史的資料があるのかを調べています。
これは観光にとっても重要なことだと思いますので、またどこかでブログにまとめたいと思います。
それでは、本日はこの辺で。