【メモ】投票所に行く前に。

こんにちは。
北村ななみです。

今日、7月10日(日)は、参議院選挙の投票日ですね。
期日前投票が過去最多を記録したというニュース(期日前投票が過去最多=8日時点で1319万人)を見たり、ネット上での賑わいを見渡すと、今回の選挙が今までよりもより注目度の高いものだということが実感されます。

最近読んだ、政治関係の参考になりそうな本を挙げておきます。


「池上彰の あした選挙へ行くまえに」 池上彰 2016/6/20

池上さんのは、さすが、わかりやすいです。
基本的な「参議院と衆議院」の違い、「選挙区の違い」など、押さえるべきポイントをしっかり押さえてあります。
「第7章 選挙はオモシロイ」では、普段、そこまで知られていない選挙や投票の制度について書いてあります。
他に、アメリカ大統領選のしくみも書いてあって、日米比較しながら読むと、今後控えているアメリカ大統領選挙もまた興味深く動向をみられるかもしれません。
「あした選挙に行くまえに」とは、タイムリーすぎるタイトルですが、読んで遅かった、ということはありませんのでご一読いただけたらと思います。


「日本に絶望している人のための政治入門」 三浦 瑠麗 2015/2/20

翻って、三浦さんの方は新書ですが内容としては結構堅いです。
著者は若手の国際政治学者であり、日本の政治の来し方をその頃の世界情勢、日本の情勢を踏まえてまず、解説するところから始めています。
こちらの本は、現在の、特に国政状況を理解するには私は大変役立ったと感じています。
アベノミクス、集団的自衛権というテーマについても紙幅を割き、丁寧に解説されています。
むやみに対立するのではなく、共感(コンパッション)をもって現状認識を行うという主張は観念的かもしれませんが、その現状認識をどう行うかについて、かなり現実的な指摘をされていると思います。

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さて、「権利の上に眠るな」とは、市川房枝が残した言葉です。
権利は、使わなければ、権利としての力を失い、いつかなくなってしまうかもしれない危ういものです。
なくなったときに、あとから「やっぱり、必要だった、欲しかった」と言っても取り返しがつかないかもしれないのです。

今は、一瞬で大きく社会を変える力は、「一票」にはないかもしれません。

けれども、だからといってその「一票」を使う権利を行使しなければ、その「一票」によって、少しずつ社会を変えていくこともできなくなるかもしれないのです。
ひとりひとりの一票に、力を貯めていくための歩みの始まりが、今という時期なのではないでしょうか。

投票することは、先人が勝ち取ってきた権利を次の世代にも使ってもらえるように、守っていくことでもあると思います。
自分たちの次の世代に、「借金を残さないこと、ツケを回さないこと」は、今を生きている人たちのある程度の共通理解が得られる言説です。
私は、そこに「投票ができること」を加えることは、十分価値があるものと思います。

「今を変える」ためだけではなく、より未来へと希望をつなぐため、つまり、将来世代の人たちにも、きちんと投票を行ってもらい、一定の政治的判断ができるような環境・リテラシーを整備していくことを担保することも、一票には含まれているように思います。
それが、大人の責任であり、次世代のことを考える、ということなのかもしれません。

何が言いたいかというと、よくよく考えたうえで、投票にぜひ行きましょう!
…ということです!

▼本以外に、読んだものなどを挙げておきます!
日本国憲法改正草案
→私がこれを何度か読み返して持ち得た一番初めの感想を言いますと、日本語としての格調高さが消え去っているというものです。
また、第9条以外に私が気になるのは、第24条、第47条、第66条第2項、第92条、第93条、第96条です。
巷間言われる第9条「安全保障」については、どういう意見を持つか、ぜひ先入観を持たずに読んでいただきたいと思います。

高校への出前授業で絶対につかわない2つの言葉。「投票はすぐできる」「一票で社会が変わる」(原田謙介) – 個人 – Yahoo!ニュース

ASK NIPPON 参議院選挙2016 | Yahoo!みんなの政治
→”ASK NIPPON 参議院選挙2016は、政党が参院選で掲げた公約や政策について、Twitterで何でも自由に直接質問できるオンラインイベントです。”(サイト説明文より)
こういうイベントがあったようです!
結果は今でも閲覧できますので、どんな質問に、政党代表者がどう答えていたかは一見の価値があると思います。

3月の諸報告と、議員生活2年目を迎えて。

こんにちは。
北村ななみです。

さて、3月定例会では、一度ブログでご報告した「特別職の期末手当を上げるかどうか」という議案について、まずは委員会での賛否が本会議で否決され、特別職の期末手当は「アップする」という結果に終わっていたことを、まずご報告せねばなりません。
詳細は、こちらのニュースレターにありますが、ぜひご覧いただけたらと思います。
ニュースレターvol.4オモテ
ニュースレターvol.4ウラ

それから、一般質問。
こちらは、私が質問時に使用した原稿を載せておきます。
一般質問草稿
いつも、こういった原稿をまず書いて、それをもとに質問します。

この原稿、当局には見せておりません。
完成がギリギリ、ということもありますが、原稿をすべて見せてしまうと、一般質問の意味がなくなってしまうと考えているからです。

新宮市の一般質問は、一問一答式(一回質問して、その質問にすぐ当局が答える)の上、回数制限もありません。
当局の回答時間の制限もありません。

実は、こういうスタイルを取っている議会は、やり方として先進的だそうです。
一問一答形式ではなく、聞きたいことを全部まとめて聞いて、まとめて回答をもらう、という形式のところもありますし、質問回数に制限をかけているところもあります。(質問回数に制限をかけると、例えば聞きたいことに対して3回までしか質問することができず、議論が深まらない恐れもあります)

新宮市は、そういう制限が全くないので、気になった問題はどこまででも追及することができます。
その辺は、議員の腕やカラーによってどこまで追及するか変わってきますが…。

今回、私が質問したテーマは大きく分けて
 1)文化複合施設について と、
 2)幼稚園のこれからについて
の2つ。

特に熊野学センターについては、今の時点でしっかり質問して重要性やその意義について認識を改めておいていただかなければ、本当に単なる「ハコモノ」づくりで終わってしまう危険性が高いと思っています。
文化複合施設については、4月に入って、また新たな展開を迎えているように思いますので、4月20日にその遺構を見学に行ったことも踏まえ、改めて書きます。

幼稚園についても、もっと時間をかけたかったですが、そこは反省として、次回に力を入れたいと思います。

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平成28年度の予算を考える3月議会でしたが、同会派の並河議員と北村で、計4つの修正案を提出し、いずれも否決。
「否決されるものを出す必要があるのか」という厳しい問いかけをもらう結果となったことに反省はありますが、「反対のための反対」をしているつもりではありません。

「もっと別の使い方ができるのではないか。『選択と集中』の基準が、違っているのではないか」、という問いなおしを私はしているつもりです。

予算を修正、否決することは、市長の不信任だとも言われますが、「不信任」は「不信任決議案」を提出しなければ成り立ちません。

不信任とは、「重大な行政上の問題について、その責任を追及する手段として、あるいは、その行政執行能力からみて、市町村行政を任せることができない、市町村長を信任することができない」という判断をすることです。
そして、「不信任決議案」とは、「議会として首長を不信任(=任せられない)と判断し、それを議決すること」です。
これは、地方自治法第178条第3項に定められています。

予算案を修正、否決することと、「不信任決議」をすることとは別物なのです。

修正、否決をしたから市長のやり方になんでもかんでも反対、という立場ではありませんし、そういった議論を行うべきではないと思います。

「もっとこういうやり方をした方が、市にとってベターである」という提案をもって、市と議論を重ねられるよう、2年目もしっかり勉強し、議会での提案につなげていきます。

3月定例会第3日と、補正予算審議の委員会が終わりました。

こんばんは。
北村ななみです。

一昨日、3月1日(火)から、平成28年3月定例会が始まっております。
本日は第3日を迎え、第1日(3月1日)、第2日(3月2日)に続き、本会議が行われました。

本会議に出された議案である、
 議案第13号~第44号までの、主に条例改正、補正予算と、
 議案第1号~第12号までの平成28年度一般会計予算と特別会計予算、
について、3日間かけて審議しました。

この本会議の前には、先月2月26日(金)、「全員協議会」といって、議員全員で「予算の概要」(当初予算書とは別に、主な市の事業をまとめた冊子のことです)を見て話し合う時間が持たれています。

この全員協議会と、3日間の本会議を経て、3月11日(金)から、各常任委員会(総務建設委員会と教育民生委員会)でさらに議論を行います。

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今日は、夕方、本会議での予算審議が終わった後、すぐに委員会でした。
告知できずに申し訳ありませんでした。

今回の委員会では、補正予算と、それにかかる条例改正2件が議題となりました。

そのうち、活発な議論になった議案を取り上げて報告とさせていただきます。

どのような議案かと言いますと、議案第19号「新宮市長及び副市長の給与及び旅費に関する条例等の一部を改正する条例」です。
この条例は、平成27年8月に行われた人事院勧告をもとに、特別職の期末手当の支給改正を行うものです。

特別職とは誰を指すのかといいますと、 市長、副市長、教育長、議員 の4つです。

この条例が可決されると、この4つの職についている人たちの「期末手当」が、平成27年12月分、さかのぼって増額されます。
特別職は、人事院勧告が出たからと言って、それに従わなければならないわけではありません。

…結論から言いますと、この条例は否決されました。
賛成3、反対4という意見が分かれるものでしたが、結論を出すまでの議論をしっかり行えたことが、とても重要だったと思います。

条例が可決されたら、期末手当が増額になるのは、市長、副市長だけではありません。
議員も同様です。
その中で、市長や議員はどのような働きをすべきかというそもそも論、増額しても、報酬に見合った働きをすべきだ、という論、財政が厳しい中で増額はおかしい、という論、それぞれの立場から率直に意見を交わしました。

私は、
 ①財政が厳しいといわれる中、他にお金を使う部分があるのだから、増額は厳しく見ていくべきではないか。
 ②継続的な運営が必要な事業に過疎債を充てている中で、この増額分に一般財源(返さなくてもいい、市が自由に使えるお金)を充てるのは、優先順位が違うのではないか。
という2点をもって、この議案には反対しました。

賛成する議員さんの意見も、確かにそうだな、と思う部分もありましたが、やはり、財政が厳しい、という前提を忘れてはいけないと思います。
この委員会の結論は本会議で委員長より報告され、本会議でも、可決するか、否決するかの採決が行われます。

ちなみに、増額分は
 市長:49,000円
 副市長:41,500円
 議長:46,805円
 副議長:43,010円
 議員:40,480円
です。

教育長分は、委員会の付託先が違っていて正確な金額が確認できていないため、予算上の数字を書いておきます。
 教育長:45,000円(補正予算の議案書による)

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議案の事前の読み込みが大切だと、発言するたびに思います。
また、改めて準備をしっかりして、来週からの一般質問、委員会での議案審査(今度は残りの条例改正と平成28年度当初予算が議題)を迎えたいと思います。

お伝えしたいことを書きました。 ―議員説明会のブログ記事掲載にあたって考えたこと。

こんばんは。
北村ななみです。

昨日更新した議員説明会のブログエントリについて、本日、エントリを非公開にするという判断をいたしました。
そこについて、説明させていただきます。

▼なぜ、非公開にしたのか?
ことの発端は、「この内容は、現時点で公開すべきものではない」、という助言をいただいたからです。
それは特に、タイトルにも書いていた「金額」についての部分が大きいです。

その助言をいただいたことが、自身のエントリを見直すきっかけになりました。

私が言及した金額に関しては、まだ、何ら決定されたものではありません。
それをあたかも確定したかのように書いている、そのように受け止められかねないように書いている、ということは、事実を公正に伝えていることにはなりません。

▼ブログを書いた意図
私が昨日ブログを書いたのは、金額が高いか低いか、といったことを話したかったのではありません。
そのお金をもらうことの是非について、より深めた話がしたかったわけでもありません。
金額決定、およびその金額をもらうか否か、というもっと前段の話が置き去りになってはいないか?そこを指摘したい、それが主眼でした。

しかし、私の書き方では、その主眼が、意図しない形で伝わる可能性があることを知りました。
そこは、私がこのエントリを公開する判断をした際には想定に入れていなかった部分です。

その想定していなかった範囲にまで影響を与えかねない、そして想定外の範囲にまで誤解を招きかねない書き方しかできなかったのは、自身の力不足、また勉強不足という部分が大きいです。

自分の見知った範囲で判断し、発言、情報発信していくことが議員としての責務だと思いますが、自身が想定していなかった部分に対する行為について、「そうすべきではない」という助言をいただいたときには、自分が想定していなかった部分に対する指摘は真摯に受け止め、新たな指摘にどのように対処すべきか、自省することが私は必要だと考えました。

私の想定していなかった範囲にいる人たちが、私の行為で不利益を被るとしたら、私はそれを知ったうえでも、同じ行動を取るべきでしょうか?

そこは、その事実を知る前とは違う土台に立って、改めて「判断」をするべきだと私は考えます。
それまでは、知らなかった、考えていなかったけれども、判断する基準の中に入れるべき材料が、新たに一つ増えたことになるのですから。

その新たな「判断」が、過去の判断と異なったのであればその理由はもちろん説明すべきですし、同じ判断をすることになっても、その理由は明言しておくものであることは間違いありません。

▼結論
以上のような考えを持ったうえで、

①金額に関しては、不確定な部分が多いにもかかわらず、あたかも確定されたかのような表記の仕方は誤解を招きかねない、ということは理解する。
②自分が意図したかった「金額決定の可否、金額をもらうか否か、における議論がそもそも不足していること」、については、前回のブログの書き方だと意図しない形で受け取られかねないおそれがあること。

この2つの考えから、私はブログを非公開にする、という判断をしました。

ただ、それは、市民の方に情報を知ってもらわなくていい、ということではありません。

適切な形で情報を公開し、発信していくことは必要です。
でも、今回の件に関しては、その公開の形が適切ではなかったと思います。

私は、昨日の記事を書いたこと、伝えたかった主眼自体には、間違った部分はなかったと思っています。
でも、その書き方が、誤解を招きかねない危うさをもっていることは指摘されて気が付きました。

自分の思いを、このブログという場で一方的に書き連ねることができるのは、「誰かが、その人が反論できない場所」で、好きなことを主張できることにもなりかねません。
それはある種、反撃できない場で一方的に発言できる「暴力性」を有していますし、そこに気づきながら発言を継続することは私の意図するところではないです。

私が理想としていること、それは、議会内でも、対当局でも、話すべきことはきちんと話し合ったうえで、それぞれに了解を取り合いながら是とする方向に向かっていく、それが市民のためになる、常に市民のことを考えたものになっている、そういう議論の場の在り方です。

そこを目指そうと考えているにもかかわらず、誤解が生まれかねないエントリを公開し続けることは、私の是とするものではありません。

以上のような理由から、私は、当該ブログのエントリを非公開にする判断をしました。
この件に関して、また、今回のエントリに関して、ご意見下さる場合は、お手数ですが、コメント欄に記入するのではなく、メールかメッセージにてご連絡いただきますようお願いいたします。

自分の真意を連ねた文章に対し、SNS上で文章によるやり取りのみを行うことは、私の望むものではないことを申し添えて、本日のエントリとさせていただきます。
長らくお読みいただきありがとうございました。

12月定例会の振り返り ―報告③教育長人事、これでよかったのだろうか?

こんばんは。
北村ななみです。

12月定例会の最後の報告、「教育長人事」について更新ができておらず申し訳ありませんでした。
本日、更新します。

▼まず、何が問題だったか?

このブログでも取り上げたように、幼稚園の条例改正が国の法改正に伴って行われておらず、保護者の方に混乱が生じたことはすでに述べたとおりです。
それ以外にも、12月議会中に判明した内容として、
 ①三輪崎幼稚園への入園希望者に対し、「入園希望者が少なかったら来年は閉園するかもしれない」という話を個別に行う、という対応をしていた
 ②法律で義務付けられている教育委員会の「事業評価」を平成23年度から行っていなかった
という2点があります。

①に関しては、自分の一般質問中に判明したことですが、閉園について、行政内で統一見解が取れているものではなく、公式決定されたものでもありませんでした。
また、②は並河議員の質問中に判明したことでしたが、こちらに関しては「(これまでやっていなかったので)来年からやります」という、前向きではありますが論点はそこではないんじゃ…、という答弁が出てきていました。

条例改正ができていなかったこと、三輪崎幼稚園を一方的な閉園に向かわせる対応、行政評価の不備、といった問題点がいくつもあり、こういった点があるのに、そのまま何の責任も取らずに「教育長」というポストを継続してもいいものなのか?という点がこの問題の論点でした。

▼人事案は、どういう結果だったか?

教育長人事は、議案として提案されているので、本会議上で教育民生委員から質疑→総務建設委員会で議論し、採決→再度本会議で委員長質疑を経て、採決、という従来の議会の議論のやり方に則って議論が行われます。
私は総務建設委員会でしたので、教育長人事に関して、委員会で質疑を行いました。

結果として、委員会で、私は教育長人事に反対しました。
それは何故かといいますと、色々と質疑をしたのですが、その中で、私が市長に「教育長の功績は、確かにエコ広場を実現したという実績もあり、そこを言われるのはわかるが、12月議会中に様々な問題が教育委員会から出てきていることも踏まえて、教育長の問題だった部分、できていなかった部分はないのか」という質疑をしたところ、「思いつきません」という答弁が返ってきたからです。
この質疑の前にも、一般質問でどういった点が問題だったか、ということは私だけではなく同僚議員も3名、それぞれに指摘していたはずです。
しかし、そういった答弁が返ってきてしまうことは、やはり問題が何であったのか認識されていないのではないか、という疑問を持つには十分だったと私は考えています。

新たな「教育長」ポストは、首長がその責任において選任します。
それにもかかわらず、この答弁では、まったく今回の問題を踏まえず、ただそのままのポストを継続させる、というように見えてしまいました。
ですので、この人事には反対しました。

本会議でも同じく反対しましたが、教育長人事、賛成多数のため可決され、新教育長としての任命が決定されました。

▼どうすればよかったのか?

一つには、教育長の責任をどのように取らせるか、を明言すべきであったと考えています。
議会終了後、「戒告」という処分が教育長をはじめ部長、課長にそれぞれくだされましたが、この処分が決定されたのは昨年の12月18日。
しかし、この「戒告」という処分、処分期間は特に定められておりません。
「戒告」をおこなえば、実質18日に処分は終わったことになります。
「戒告」とは何か、と、簡単に言えば「口頭注意」であり、それぞれの長に戒告の書面は渡されたそうですが、そこで処分は終わってしまったと言えます。

私は、処分をもっと重くしろ、ということだけを求めるのは本意ではなく、また、求めるべきものではないと思います。
しかし、この処分だけで終わってしまってよかったのか、という点については、やはり疑問が残ります。

そのため、もう一つ、「なぜこういった問題が起こってしまったのか」をきちんと内部調査し、報告書としてまとめるか、再発防止をうたうのであれば県から来る書類の取り扱いのマニュアルを作成する、といった「今後の仕事に何をどう生かすか」という部分を明らかにすべきではなかったかと思います。

原因調査は、関係者への聞き取りだけだという答弁でしたが、それだけでは、再発防止策が講じられたとは言えません。
今回、議会が終了してしまい、処分が一応なされたということで、この件は一段落したように見えるかもしれませんが、内実が変わっていなければ再発は起こり得るのではないでしょうか。

これについては、教育民生委員会の委員の方々が「付帯決議」として対応を求め、議会でもこの「付帯決議」を可決していますので、今後の教育民生委員会での議論が求められる部分かと思っております。
(下の写真の4番が該当部分です。クリックすると拡大されます)

DSC_2491 (1)

▼これからについて

新たな教育長としての任期は始まっています。
特に今後注視していかなければならないのは、幼稚園をどうしていくのか、という方針をどのように決定していくのか、という部分です。
知らない間に、「幼稚園が閉園されることになっていた」ではやはり手続きに問題がありますし、一番不利益を被るのは市民の方、子どもたちです。

幼稚園がどうなっていくのかは、教育民生委員会でも話がされていくかとは思いますが、今後も、継続的に行政にも足を運び、ヒアリングを行うとともに、保護者の方のご意見などもうかがい、どのような幼児教育環境が望ましいのか提案していけるように動いていきたいと思います。

***

長くなってしまったのですが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
3月議会に向け、12月の反省も踏まえながら、また準備を進めていきます。

12月定例会、閉会しました。 ―【続き】報告②広角高森線路肩復旧費分担金の補正予算について

こんばんは。
北村ななみです。

前回の更新から日にちが空いてしまいましたが、続きを書きます。
広角高森線路肩復旧費分担金の補正予算に対しての疑問は、以下の通りです。

 ①市側の過失とされた「石積みの老朽化」、これは本当に老朽化していたのか。のり面(石積みを支えていた盛り土部分)整形がなければ壊れなかったのではないか。市と地権者の費用負担割合が約4対6とされているが、この割合が適切なのか。
 ②今回の工事を行う理由は「緊急性があるから」というものだったが、工事に着手したのは崩落があった8月から4か月後の12月。本当に緊急性があったのかどうか。
 ③議会が予算を可決する前に両者の負担割合が確定され、工事を先に始めてしまっている。これは通常考えられない手続きであり、法令遵守がされているとは言えないのではないか。
 ④市が、費用を分担する原因として「老朽化」をあげていても、本来、復旧工事を行うにあたって「適切な手順」とされるものが踏襲されていないのではないか。

こういった疑問が生じたため、同会派の並河議員を提案者とし、私も賛同者として修正案を提出しました。
今回の修正案は、計上されている1106万2千円の金額を0にし、支出を止めることを要求するものです。

この修正案、委員会では賛同者がなくても、一人で提出できます。
そのため、総務建設委員会でも、自分ひとりで提出しましたが、賛成少数(というか、賛成は自分ひとりだけ)のため否決されていました。
それを、再度、本会議という議員全員がそろう場でも提出しました。

市側が言う、崩落の原因とされた石積みの老朽化、これは、第3者の調査によって示された原因ではありません。
あくまでも、今回「原因」とされたのは、市と地権者さんとの話し合いの結果によるものです。

また、崩落から4か月後に、緊急を要するという理由で、工事が予算もないまま着手されていること。
要綱を定めていないから作成義務はない、という理由ではあっても、工事を命じたのであれば、その法律(今回だと道路法)に則って、きちんと「工事施工命令書」を作ったほうが良かったのではないかということ。

とかく、今回の議論の中では「緊急性」が重視され、工事に至るプロセスや、予算の是非を問うための資料などがあいまいだったと思います。

今議会では、幼稚園の条例改正ができていなかったことも問題になりました。
なぜそれが問題になったかといえば、行政が行うべき「法令遵守」ができていなかったということにつきます。

しかし、それが問題となっていながらも、その横では同じような「法令遵守」されていないのではないか?という疑問が残る議案が提出されてしまっているのです。

提出した修正案は、私たちの会派を含めた4議員が賛同しましたが、賛成少数により否決となりました。
結果として、広角高森線路肩復旧費分担金を含んだ補正予算全体は、賛成多数により可決。
疑義が生じていた分担金ですが、予算として通ってしまいました。

ただし、今後も、この予算の支出の是非を問うことはできます。
足りなかったのではないかと思われる資料を「情報公開請求」を使って提出するよう求めました。

それを見ながら、また新たに情報公開請求を行い、支出が適正であったのかをチェックしていくつもりです。

今回の支出は、適切であったのか?に対して疑問が生じているのであって、直ちに適切か、適切でないか、を判断するにはまだ材料が足りません。
でも、判断材料が足りていないのに予算が可決されてしまったことが問題だと思っています。

***

「市民のため」という言葉が、この分担金の議論の時にはよく使われました。

公金が、どういった事業に使われるのか。
その事業が市民にとってどういった意味を持つのか。

「市民のため」という言葉が、美辞麗句で終わらないようにしたい。
そうでなければ、「市民のため」という言葉を使えば、何でもできるようになってしまいます。

この言葉を、そういう便利な言葉にしてはいけないのではないでしょうか。

この件については、年明けからもチェックしていきます。

12月定例会、閉会しました。 ―報告②広角高森線路肩復旧費分担金の補正予算について

こんにちは。
北村ななみです。

12月も、もう残すところあとわずかですね。
この12月の議会は、本当にいろんなことがありまして…と、言い出したら長くなってしまうので、先日に引き続き、ご報告しようと考えていた
 ①幼稚園の条例改正について
 ②広角高森線路肩復旧費分担金の補正予算について
 ③教育長人事について
のうち、本日は②広角高森線路肩復旧費分担金の補正予算について、書きたいと思います。

まず、「広角高森線路肩復旧費分担金の補正予算」とは何なのでしょうか?

・「補正予算」とは…
通常、3月議会で翌年度分の「当初予算」を決めるものの、その年度の途中で支出や収入が発生することもあります。
すでに決められたもの以外に変更を加える(=「補正」)ので、補正予算と言われていて、議会の議決が必要になります。
補正予算が計上されたら、議会の審議にかけられます。今回の「補正予算」もこれです。

・「広角高森線路肩復旧費分担金」とは…
高森の交差点の国道を市街地に向かって走ると、すぐ左手にローソンがあります。
そのローソン横に、工事をしていた土地があります。
その土地で、業者さんが工事をされていた際、高森の交差点からくろしお園に上がっていく道路の崩落が起こりました。

その崩落の原因とされたのが、
 ①業者さん(開発者)の地形の変更
 ②道路を支える石積みが老朽化していたこと
 ③工事中に多量の雨が降ったこと
という3つです。

この3つの要因が重なって起こった崩落だとされたため、石積みの老朽化をそのままにしていた市側の道路管理者としての責任もあるということで、市は道路復旧、石積みの改修工事のための費用を分担することになりました。
それが、この「広角高森線路肩復旧費分担金」です。

以上、「広角高森線路肩復旧費分担金の補正予算」って何なの?ということを見てきました。
上記で見てきましたように、この「広角高森線路肩復旧費分担金」というお金が、「補正予算」として、12月議会に提案されてきた、のが今回、ということです。

補正予算にあげられた分担金の金額は1,106万2千円。
文章で見たら、何の問題もない支出ではないか、と思われるかもしれません。

しかし、支出のやり方として、これが適正なものだったのか?
そこに、疑問が生じたのです。

長くなってしまったので、何回かに分けて書きたいと思います。
次は、この分担金に対して、どのような疑問が生じたのかについて書きます。