【メモ】投票所に行く前に。

こんにちは。
北村ななみです。

今日、7月10日(日)は、参議院選挙の投票日ですね。
期日前投票が過去最多を記録したというニュース(期日前投票が過去最多=8日時点で1319万人)を見たり、ネット上での賑わいを見渡すと、今回の選挙が今までよりもより注目度の高いものだということが実感されます。

最近読んだ、政治関係の参考になりそうな本を挙げておきます。


「池上彰の あした選挙へ行くまえに」 池上彰 2016/6/20

池上さんのは、さすが、わかりやすいです。
基本的な「参議院と衆議院」の違い、「選挙区の違い」など、押さえるべきポイントをしっかり押さえてあります。
「第7章 選挙はオモシロイ」では、普段、そこまで知られていない選挙や投票の制度について書いてあります。
他に、アメリカ大統領選のしくみも書いてあって、日米比較しながら読むと、今後控えているアメリカ大統領選挙もまた興味深く動向をみられるかもしれません。
「あした選挙に行くまえに」とは、タイムリーすぎるタイトルですが、読んで遅かった、ということはありませんのでご一読いただけたらと思います。


「日本に絶望している人のための政治入門」 三浦 瑠麗 2015/2/20

翻って、三浦さんの方は新書ですが内容としては結構堅いです。
著者は若手の国際政治学者であり、日本の政治の来し方をその頃の世界情勢、日本の情勢を踏まえてまず、解説するところから始めています。
こちらの本は、現在の、特に国政状況を理解するには私は大変役立ったと感じています。
アベノミクス、集団的自衛権というテーマについても紙幅を割き、丁寧に解説されています。
むやみに対立するのではなく、共感(コンパッション)をもって現状認識を行うという主張は観念的かもしれませんが、その現状認識をどう行うかについて、かなり現実的な指摘をされていると思います。

***

さて、「権利の上に眠るな」とは、市川房枝が残した言葉です。
権利は、使わなければ、権利としての力を失い、いつかなくなってしまうかもしれない危ういものです。
なくなったときに、あとから「やっぱり、必要だった、欲しかった」と言っても取り返しがつかないかもしれないのです。

今は、一瞬で大きく社会を変える力は、「一票」にはないかもしれません。

けれども、だからといってその「一票」を使う権利を行使しなければ、その「一票」によって、少しずつ社会を変えていくこともできなくなるかもしれないのです。
ひとりひとりの一票に、力を貯めていくための歩みの始まりが、今という時期なのではないでしょうか。

投票することは、先人が勝ち取ってきた権利を次の世代にも使ってもらえるように、守っていくことでもあると思います。
自分たちの次の世代に、「借金を残さないこと、ツケを回さないこと」は、今を生きている人たちのある程度の共通理解が得られる言説です。
私は、そこに「投票ができること」を加えることは、十分価値があるものと思います。

「今を変える」ためだけではなく、より未来へと希望をつなぐため、つまり、将来世代の人たちにも、きちんと投票を行ってもらい、一定の政治的判断ができるような環境・リテラシーを整備していくことを担保することも、一票には含まれているように思います。
それが、大人の責任であり、次世代のことを考える、ということなのかもしれません。

何が言いたいかというと、よくよく考えたうえで、投票にぜひ行きましょう!
…ということです!

▼本以外に、読んだものなどを挙げておきます!
日本国憲法改正草案
→私がこれを何度か読み返して持ち得た一番初めの感想を言いますと、日本語としての格調高さが消え去っているというものです。
また、第9条以外に私が気になるのは、第24条、第47条、第66条第2項、第92条、第93条、第96条です。
巷間言われる第9条「安全保障」については、どういう意見を持つか、ぜひ先入観を持たずに読んでいただきたいと思います。

高校への出前授業で絶対につかわない2つの言葉。「投票はすぐできる」「一票で社会が変わる」(原田謙介) – 個人 – Yahoo!ニュース

ASK NIPPON 参議院選挙2016 | Yahoo!みんなの政治
→”ASK NIPPON 参議院選挙2016は、政党が参院選で掲げた公約や政策について、Twitterで何でも自由に直接質問できるオンラインイベントです。”(サイト説明文より)
こういうイベントがあったようです!
結果は今でも閲覧できますので、どんな質問に、政党代表者がどう答えていたかは一見の価値があると思います。

新宮市まち・ひと・しごと創生総合戦略について② ―「結婚・出産・子育ての希望を叶える」ってどんなまちづくり?(働き方と、結婚、出産についての考え方)

こんばんは。
北村ななみです。

書ききれていなかった、創生総合戦略について、「結婚・出産・子育ての希望を叶える」ってどんなまちづくり?」というテーマを今日は書きます。

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先日、まち・ひと・しごと創生総合戦略についての、最後(になるであろう)の議員説明会がありました。
最後の、としたのは、2月19日に行われる総務建設委員会でも再度この話をするからです。
(8人の議員からなる総務建設委員会と、17人の議員全員が参加できる議員説明会は、別のものなのでこうやって書きました。)

自分がこの総合戦略について気になっていたのは、「結婚・出産・子育ての希望を叶える」という文言です。

私は、自分の経験上と、自分の友人・知人といった周囲の状況、社会環境を見て、

「結婚・出産・子育てをしたい」人ばかりが存在するわけではない、ということを強く思っていました。

結婚する/しないはもちろん、何らかの要因で”できない”こともあります。
それは、自然にそうなっているのかもしれないし、社会的な要因であるかもしれません。

出産、子育ても同様です。

する/しない/できない、というのは、主義でもあれば、環境によるものでもあり、成年したら大多数の人が婚姻関係を異性間で結び、子どもを出産し、子育てする、というモデルは、特に近年のように価値観が多様化する中では、様々な形へと変わりつつあります。

自治体が、その維持運営のために、そこに住む人たちに対してこういった政策目標を掲げることは、一方では仕方のないことかもしれません。
ただ、その一方では、「何らかの理由で結婚・出産・子育てをしない/できない」人がいるかもしれない、という視点は必要です。

その視点を取りこぼすことは、そこに住む人の多様性をなくし、個人の選択の自由を狭めることになりかねません。

色々な生き方をする人がいる。

その前提に立ちながら、政策目標を考えることが今の自治体には必要なことではないでしょうか。

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もう一つ、結婚・出産・子育てに関して考えていること。

それは、必ずしも「夫婦単位」で子育てすることを想定して制度を運用しなければならないのか、ということ。

シングル家庭の方もおられます。
何らかの理由で「家庭」を離れて育つ子どももいます。
こういった場合に、制度上の様々な措置は確かにあるかもしれません。

でも、例えば、「両親がいる家庭」にはこういう支援、「シングル家庭」にはこういう支援、と、そこに差を設けるよりも、「単身」でも安心して出産できて、子育てできる、という仕組みを設けることも一考に値するのではないでしょうか。

また、外国の方への対応も大切です。
外国の方の子育て、日常生活について、個別に現状を知る機会がありました。

その現状を見て、外国の方の子育てをどう支援するか、そして、外国の子、ハーフ(※1)の子をどのように社会として受け入れ、「地域に住む子ども」として一緒に育てていけるか。

それを、今すぐ考え、実行に移していかないといけないです。

「多様性」が現に存在する、その中で、個人がどういう「結婚・出産・子育て」の形を選ぶか。

きちんと、選択できる状態に社会環境が整っているか。

必要なのは、そういう選択肢を最初から「ないものにしない」という、制度や社会環境を整備して運営する側の考え方だと思います。

それが必要なのだと発信していきます。

***

最近、あまりお会いできていない方、お話しできていない方もおられます。

ただ、今、相談を受けたり、あれもこれもと動く中で、まだ目が向けられていない、光が当たっていないと感じる部分に出くわすことが多々あります。

そこをなんとかしていきたいという気持ちは変わっていないので、今日は自分の考えを述べる部分が多い記述になってしまいました。

今日、私が言いたかったのは、

①結婚・出産・子育ては、する/しない/できない、といった問題を内包しているデリケートな事象であること、その視点を持った政策目標、政策を考えるべきではないか、ということ。
②単身であっても出産・子育てしやすい環境、制度作りが必要なのではないかということ。
③外国の方、(言及はできなかったけど)障がいを持った方に対する結婚・出産・子育てをどのように支援するのかを改めて考える必要があること。

という3つです。

「希望を叶える」という文言には、文句ありません。

個々人の「希望を叶える」ことができる環境づくりに向けて、もっと力を付けたいと思います。

・・参考・・
子ども、産まなくてもいいですか? 自分の意思だけでは決められない苦悩 – ウートピ

※1 今回は、便宜上「ハーフ」という表記を使いました。現在では、「ハーフ」といういい方は差別的である、差別を助長するとも言われており、「ダブル」、「ミックス」といった言い方をすることもあるようですが、この言葉は、日本において日本人と外国人との間に生まれた子を指すもっともなじみがある言葉であると考え、この表記を用いました。

新宮市まち・ひと・しごと創生総合戦略について① ―そもそも総合戦略って何なの?

こんばんは。
北村ななみです。

3か月に1度発行している私の活動報告が1週間ほど前に完成し、ただいま配布しております。
私もポスティングしておりますが、たま~に「北村さんですか?」と声をかけていただけたりするので、とてもありがたく思っています。

さて、書いておかねば!と思っていた「新宮市まち・ひと・しごと創生総合戦略」について。
でも、そもそも、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」って何なのでしょうか?
これをテーマに書きたいことが多々ありますので、

 ①そもそも総合戦略って何なの?
 ②「結婚・出産・子育ての希望を叶える」ってどんなまちづくり?(働き方と、結婚、出産についての考え方)
 ③子どもは「まち」に対して何を考えているのか?

という3つのテーマを軸にそれぞれ書いていきたいと思います。

まず、本日は①、そもそも「総合戦略って何なの?」ということを見てみたいと思います。

***

平成26年11月28日、国は「まち・ひと・しごと創生法」という新たな法律を公布、施行しました。
この法律の目的は、その第1条にも定められている通り、「少子高齢化の進展に的確に対応し、人口の減少に歯止めをかけるとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくために、まち・ひと・しごと創生に関する施策を総合的かつ計画的に実施する」ものです。(まち・ひと・しごと創生法の概要から抜粋。)

人口減少に対応し、日本の地域それぞれが、住みよい地域をつくって暮らしていけるようにしよう、というのがこの法律の主旨ですね。

そして、そんな法律が作られて、地方自治体はどんな関係があるの?と思いますが、この創生法の第10条に「市町村は、『市町村まち・ひと・しごと創生総合戦略』を定めるよう努めなければならない」ことが書かれています。
これは努力義務ですので、必ずしも作らなければならないものではありませんが、この戦略を策定すると国も予算をつけてくれる可能性があります。

予算獲得…という目的だけではないでしょうが、新宮市でも、この「総合戦略」を策定することを決め、そのために市長をトップとした「新宮市まち・ひと・しごと創生本部」を設置しました。
また、広く住民や、産業、教育、金融、といった分野の関係者からの意見を集めるため「新宮市まち・ひと・しごと創生推進会議」も設置し、夏頃から様々な意見を集約してきたところです。

私がいつも傍聴しに行っているのは、「新宮市まち・ひと・しごと創生推進会議」でして、こちらは、5回目で終了予定でしたが、委員の方々から「自分たちの意見がきちんと反映されていない」といった意見が出され、7回目まで会議が延長されることになっております。
ちなみに、議会でも「議員説明会」という議員全員に対して事業内容を説明する機会が12月にも一度設けられましたが、議会への”報告”のような形で終わってしまい、議員の意見はほとんど反映されない、という形になっていました。
こういった背景があるからかどうかはわかりませんが、2月8日(月)9:00~春日隣保館で再度「まち・ひと・しごと創生総合戦略」についての議員説明会があります。
特に傍聴は禁止されていないので、足を運んでいただける方は、ぜひ覗きにいらしてください。

…さて、少し話がそれましたが、少子化と過疎化が加速する事態を重く見た国が「まち・ひと・しごと創生法」を制定し、この法律に伴って、自治体もそれぞれに「創生総合戦略」を策定する必要性が出てきたことを背景に、何度も話し合いが行われてきたわけですが、傍聴を行い、総合戦略を読む中で、思うところもありますので、それを次回以降は書きたいと思います。

次回は、「②「結婚・出産・子育ての希望を叶える」ってどんなまちづくり?」について書く予定です。

【メモ】感動。 ―御船祭を見てきました。

こんばんは。
北村ななみです。

またもブログを更新数期間が空いてしまって、反省しているところなんですが…

本日、速玉大社の例大祭、2日間にわたる神事が終わりました。
そして、待望の御船祭も見ることができました。

例大祭を最初から最後まで、すべて見る、というのは今回できなかったけど、
 ・大前ノ議
 ・神馬渡御式
 ・御船祭
を見ることができました。

特に御船祭、本当に感動しました。

乗船体験をしたから、余計に感動した部分はあったかもしれないですが。

地元の方ともお話しできて、とても嬉しかった。

私は、この祭をもっとたくさんの人に見てほしいし、この場の感動を味わってほしいと思いました。
そして、願わくば、将来の漕ぎ手がその中から出てくるといいなあ、とも。

***

見に来ていた方たちは、本当に川原を走って上流まで上がって、船を追いかけていくんだな、と思ったんですが、今回は私もその一人になりました。
私も、スタート直後から走ったんですが、船が早くて追いつけなくて、川原上がったところで知人の方に自転車を貸していただいて上流まで走りました。

色んな方が見に来られてて、中には年配の方もおられるし、足の悪い方もおられるし、もっと、たくさんの人に見てもらうには、中継なんかをできたらいいのではないかなあ、と思いました。

この祭りを楽しみにしている地元の人たちと、漕ぎ手として練習を重ね、実際に船を漕いだ方たちと、それを支える歴代の漕ぎ手の皆さんがおられてこそのこの御船祭なんだなあ、と思って、そういうつながりが絶えないように、小中高生にもこの祭を見に来てもらえないかな。

***

文化複合施設も子育ても教育も、つなげていけば、全部つながって、一つの地域の「暮らし」になっていくんだろうな、と思います。

ふつうの暮らしをつつがなく終えていけるような、そういう下支えを整備していけるようにがんばります。

***

…と、御船祭を見て感動して、私は単純なのでそう考えました。

短いですが、本日はこの辺で。

伝統を守る、文化を守る、地域を守る。 ―御船・乗船体験で考えたこと。

こんばんは。
北村ななみです。

朝晩冷え込むようになってきましたが、皆さん、体調は崩されていませんでしょうか。
私は早速、若干体調を崩しました。
季節の変わり目は、体調を崩しやすいと言われますので、どうかご自愛下さい。

さて、先日、10月4日(日)は、午前中熊野川町で行われたひまわりまつりに顔を出させていただき、そのあと、御船祭(みふねまつり)の御船(みふね)に乗船体験をさせてもらうために12時半ごろから熊野川の川べりへと向かいました。
乗船体験をした後は、文化複合施設 検討ワークショップにも参加したのですが、こちらについても、またブログに書きたいと思います。

***

御船の乗船体験といっても、何のこと?という方もおられるかもしれませんので、まずは御船とは何か、から書いてみます。

御船は、毎年10月16日に行われる速玉大社の例大祭「御船祭」で使われる船のことです。
この「御船祭」は

『天上から近隣にある神倉山に降臨した後、阿須賀神社のある蓬莱山に移り、熊野川を遡上して《御舟島》に着き、《御旅所》を経て速玉大社に鎮座した。』という、主祭神来臨の過程を再現する祭りで、例年10月15日に神馬渡御式が、16日に神輿渡御式・御船祭が行われる。
(新宮市の紹介ページより http://net-kumano.com/shingu/town/festival.html

というもので、速玉大社に祭られている神様が、速玉大社に来られた道のりを再現するお祭りです。
御船祭は、以下の通り。

夫須美大神(ふすみのおおかみ)の御神霊を神輿に遷し市内を巡る。熊野川へ到着し、御神霊を神輿から朱塗りの神幸船(しんこうせん)に遷されると、9隻の早船が熊野大橋下流の『下礼場』から一斉に出発、御船島を3周し『上礼場』までの先着を競う。
[祭礼次第]
①宮司が神霊をみこしに移し、市内を巡る。②ヒトツモノが祭りの行列を先導する。③宮司が神霊をみこしから神幸船に移す。④早船の競漕が始まる。(引用:同上)

神幸船を先導する形で、9隻の早船競漕がおこなわれますが、これは、源平の合戦で勝利に導いた熊野水軍の姿を模しているそうです。

この早船競漕に使われる船に、実際に乗せてもらえる、というのがこの乗船体験なのです。
この御船は、本来女人禁制ですが、乗船体験の際は女性でも乗せてもらえますし、実際に船を漕ぐ体験もできました。

体験の写真を撮ったので、それを掲載します◎

***

IMG_0849
乗船準備をしているところです。

IMG_0856
実際に地元の方が漕いでいるところ。
ものすごく速いです。

IMG_0882
息がそろっていて本当にすごい。

IMG_0906
OB戦に出ていくところです。

IMG_0914
スタートから

IMG_0916
あっという間に岸から離れていきます。

***

御船祭は、船を漕ぐ練習をするために、1か月間毎日練習しないといけないそうです。
昔は、漕ぎ手になるためには練習を重ねて何人もの漕ぎ手の中から選抜されなければならなかったそうですが、現在では人口の減少に伴い、漕ぎ手を確保するのが難しくなっているそうです。

私も漕がせてもらいましたが、漕ぐのを習得するのは一朝一夕ではできないし、全身使って漕ぐので大変です。
手の皮、お尻の皮が剥けるほど大変と聞いていましたが、実際毎日練習したら、本当にそうなるんだろうな、と感じました。

それでも、20年、30年とこの御船祭に携わり、実際に漕ぎ手を担ってきた地元の方のお話を聞いて、漕ぎ方を教えてもらい、乗船体験・OB戦の運営をしている方たちを目の当たりにすると、本当にこういったお祭り、そして地元の方の存在は貴重なものです。

こういうお祭りをずっと続けていくためには、やっぱり人口をある程度の数は確保しないといけないし、新宮市の歴史や文化に更に興味を持ってもらって、地元の生活っていいなあと思ってもらう工夫も大切だと思いますし、色んな人に、こういうお祭りや、地元の生活のことを知ってもらいたいなあと思います。

考えすぎでは?と思われるかもしれないですが、新宮に住み始めた自分にとって、この乗船体験は、地元の方の歴史の積み重ねを感じ、地元の方々ならではの空気を間近で体感できて、色んな事を考えさせられ、とてもしあわせな体験でした。

こういうお祭り、そして、地元の方々の日々の生活を守って次の世代に受け渡していくことは、本当に大切です。

そのために、自分が議員として何ができるかを考えたとき、やっぱり、文化の継承、文化の振興・発展を伝えていくとともに、「住みやすい」まちづくりのために、子育て支援に力を入れたり、女性が働きやすい、子どもがのびのび育ちやすい環境を整え、毎日普通の暮らしができて良かったな、と思う人を増やしていくことに注力していくことが大事ではないか、と感じました。

普通の人の、普通の暮らしを守るために、”公共”というものは存在しているんだと思います。
それを忘れずに、市政に問いを投げかけ続けたいです。

次世代につなげられる文化の奥行きがあれば、さらに教育や子育て環境支援にも意義と深みが増すのではないでしょうか。

***

10月15、16日は、両日例大祭にも参加します。
新宮市の、いろんな伝統行事や史跡にも足を運びつつ、文化を守って受け渡していくことについても、しっかり考えていきたいと思います。

一般質問の反省もまだ書いていなかったので、順番は前後しますが、ワークショップのことと一緒に、そちらも書いていきます!

それでは、本日はこの辺で。

8月中に骨子案…?「熊野学」とは何なのか? 第2回文化複合施設検討ワークショップで感じたこと。

こんばんは。
北村ななみです。

本日午後は、第2回文化複合施設検討ワークショップに参加しました。
前日、東京に行っていて、若い議員が全国から集まる「20代当選議員の会」というイベントにも参加したのですが、そちらはまた、改めて書きたいと思います。
初めて、新宮行の夜行バスで帰って来ましたが、結構あっという間に着きました。

***

さて、2回目のワークショップでしたが、今回の参加者はざっと数えて24人。
1テーブル4人×6班で、前回の約40人ほどいた参加者の数は、ガクッと下がってしまいました。

改めて、「文化複合施設」って何なの?といいますと、新宮市では、観劇や舞台発表ができるステージと、客席を備えた「文化ホール」、そして「図書館」、最後に、「熊野学」を研究・発信する機関としての「熊野学センター」という3つの機能を併せ持った施設のことを指して「文化複合施設」と言っています。

これを市は平成30年に建設する予定なのですが、総工費が約55億円と、相当大きな金額に膨れ上がっています。
このお金は、都市再構築戦略事業の採択により半額は交付金をもらえ、その半額負担分も合併特例債、過疎債を使うことでさらに市の負担は軽減できる、とのことですが、そこまでして建設して良いのか、建設するのであれば、どのような建物にしたら有意義な使い方ができるのか、といったところが私の気にしている部分です。

さて、今回のワークショップのメインテーマは「熊野学センターのオンリーワンはこれだ!」でした。

2回目のワークショップのしおり

2回目のワークショップのしおり

でも、そもそも、「熊野学」って何でしょうか?

熊野学とは…

□熊野の持つ個性と魅力の検証
□人文・社会・自然科学などの学問分野から、学際的・総合的に研究し体系化して、熊野の独自性と
普遍性を解明していく活動
例えば、熊野には・・・
 ・山岳霊場、熊野詣の一大霊場としての熊野三山が在立
 ・「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産登録。熊野研究は国際的にも注目
 ・日本山岳修験学会、日本宗教民俗学会、日本絵解き研究会など多くの学会・研究会で熊野研究が活発化
 ・自然分野においても、熊野の特異な地形、気象に育まれ、固有種や生態系に特徴が見られる
 ・地質、植物、動物の研究者が熊野入り。論文を発表
□熊野学は、研究のための研究ではなく、地域の独自性を確立し、人々が熊野の地域に誇りと自信を
持ち、そこに生きる価値を見出すのもの
□地方の時代は、いかに地域の特性を把握し発信できるか、地域の「文化力」が大事になっている

(熊野学センター基本構想より抜粋)

…つまり、熊野という地をベースにした、地域の魅力再発見のための学問、ということでしょうか。

この定義を踏まえても、第1回目、そして今回も気になっていたことなのですが、参加者の方から「熊野学って何?」、という声が結構聞こえます。

私は、この2回のワークショップを通して感じたこととして、市で一番考えないといけない部分は、実は「熊野学の定義づけ」ではないかと思っています。
と、いいますのも、この定義がないと、熊野学センターをどんなものにするのか、そして、そのセンターでどんなことをするのか、という部分が漠然としてしまうからです。

もともと、熊野学センターには、国宝級・重要文化財級の美術品などの収蔵展示が行われる予定があったそうですが、その収蔵展示機能はコストが増すため撤廃されることになりました。
その機能がないために、余計に「熊野学センター」が何をするところなのかが見えにくくなっています。

そんな中で、設計業者さんは熊野学センターの機能を分散させ、基本構想のコンセプトに合致するように設計を提案してくださっていますが、特に熊野学センターにおいては、その学問的定義と、この施設を使ってどんなことをしたいのか、ということをより具体的に提示しないと、設計側としても設計が難しいのではないかと勝手ながら推測しています。

こういった定義づけ、確たる「これをする!」という方向性が見えにくくなっているために、どうしても議論が「熊野学って何なの?」というところから深められず、立ち往生してしまっているように感じます。

***

ちなみに、ワークショップのグループディスカッションのテーマは「もしもオープニングイベントとして”(仮)熊野学フェスティバル”を開催するとしたら?」という企画を考えるものでした。
しかしこれも、熊野学が何たるものかがわかっていないと、もしくは、自分たちで定義づけするくらいの気持ちでやっていかないと、抽象的な議論に終始してしまい、具体的な成果物が見えないように思いました。
(この企画が採用されるかどうかは現時点ではわかりません)

基本的に、このワークショップは「建設を進める」前提で話がされており、なかでもプロポーザル案として採択された設計案をベースに話がされているので、なかなか「本当にこの施設が必要なのかどうか」といった議論はここではできません。

私としては、凍結されていたこの計画を今になって再開したのであれば、もう一度根本的な部分から計画を見直し、現在の時流に合った計画に練り直した方がいいのではないかと考えています。

そのためには、もっと時間が必要です。
市は、8月中にプロポーザル案をベースに議論した内容を踏まえて「基本設計」の骨子案を完成させ、年内には「基本計画」を完成させたい、というスケジュールで動いています。

しかし、ワークショップでは1回、2回と合わせて約60人強という参加人数であり、単純に新宮市の全人口の0.2%の方でしか話がなされていないことになってしまいます。

ぜひ、たくさんの方に足を運んでいただいて、文化複合施設のことをどう考えるか、ご意見いただきたいと思います。

設計業者さんとお話したところ、託児もニーズがあれば設置しますよ!、というかなり前向きなお言葉もいただいたので、託児が必要な方はぜひお声がけください!
設計業者の方にお伝えします。
なにより、このワークショップは子どもさんの参加も推奨してますので、子どもさんも一緒に、施設のことをおしゃべりしてもらえたらと思います。

子どもがこういった話において、議論ができないかといったら絶対そんなことはないと思いますので、ぜひ親子で参加していただければありがたいです!

***

私は、8月中に骨子案をまとめることに反対ですので、そのことを議論の俎上に乗せていけたらと思います。

長くなってしまいましたが、本日はこの辺で。

市民の声をいかに聞く!? 「文化複合施設検討ワークショップ」に行ってきました。

こんばんは。
北村ななみです。

先日、6月議会が閉会となりましたが、本日は「文化複合施設建設 検討ワークショップ」に行ってきました。

ワークショップのしおり

ワークショップのしおり

このワークショップは、今月から11月まで、全5回にわたって「文化複合施設」について市民が検討できる場として開催されます。

今後の日程→http://www.city.shingu.lg.jp/forms/info/info.aspx?info_id=36706

これになぜ私が参加したかといいますと、やはり一番大きな理由は、「本体工事48億円、周辺整備も含めると約55億円」ともいわれる施設をこれから建設していくことが本当に必要なことなんだろうか?という思いがあるからです。
図書館や市民ホールの建て替え、というものは老朽化や耐震性の問題から必要なことであるかと思いますが、それに対して、「では、いくら使うのか」、ということはまた別の問題になってくるのではないでしょうか。

このワークショップでは、1グループ5人~6人に分かれ、9つのテーブルにそれぞれのグループが座ります。
そして、その各テーブルで施設について話し合います。

が、13:30から始まり、15:00までは施設の説明と施設に関する挙手式のアンケート調査。
実際にワークショップとして話し合いができたのは15:00~15:20の20分間だけでした。

もちろん、それまでにもアンケートで様々な意見が出てきたことは事実ですが、ワークショップとして話し合いを行うには、20分では少なすぎるのでは、というのが私の率直な感想です。

そして、気になったのは、設計の方が、作成したプロポーザル案について、「これが完成形ではない」と言いつつ、「もう決まっていることもあれば変えられるところもある」とおっしゃっていたことです。
基本計画をベースにして作ったプロポーザル案(=業者選定を行った際の最優秀設計案)というのは、教育民生委員会でも「プロポーザル案はあくまでも業者選定のために作られたものである、これが完成というわけではない」と言われているものです。

で、あれば、「もう決まっていること」というのはどこの部分なのか気になりますし、「どの部分であれば変えられるのか」ということも同じく気になります。
更にいうと、「これが完成形ではない」、と言いつつ、市民の方の目にさらされたのは、今回プロポーザル案を通った、各施設:市民ホール、図書館、熊野学センター、それぞれが独立した建物となっている「分棟案」の設計図案です。
これだと、いくらこの図が完成形ではない、と言われても、この分棟案をベースにした議論にしかならないのでは?ということが大変気になりました。

もちろん、私自身が「施設建設」について批判的な目で見ている点は考慮に入れなければなりません。
ですが、判断に足る図面がそれしかない状況で、完成形ではない図面のみを見て、それをベースにした議論をいくらしたところで、得られる結果は、判断や意見の根拠がきちんとある、本当の意味で市民の声が反映されたものになりうるのだろうか、と思います。

こういったワークショップ自体は、市民の方に開かれた施設設計、建設、また運用にとって必要だと思いますし、市民の意見を反映させるという意味では重要です。
ただし、それは、「市民の意見がどのように反映されるか」、「変えられるべき部分はどこか」、「そもそも、どういった施設を市として作りたいのか」という部分が明確になっていて初めて実現できるものだと思います。

今回のワークショップでは、意見がどのように反映されるのか、ということと、変えられる部分はどこなのか、というところが明確にされていなかったかと思いました。
ですので、自分が気になった点は、また後日、あらためて確認してくるつもりです。

って、それでは市民としてワークショップに参加した意味ないんじゃ…、という感じですよね。

やっぱり、意見交換の時間が短すぎたように思います…。
大人数で話すときなんかは、ワールドカフェという手法が良かったように記憶してますので、そういったワークショップの手法も取り入れながら、活発な議論を踏まえて、良い方向に進んでいってほしいと思います。

が、やはり私自身の立ち位置としては、約55億円の投資をしてもよいのかということには疑問を持っていますし、その55億円の中身が、
 ・都市再構築戦略事業として事業採択されているので、国から予算の50%分は交付金が出る
 ・それ以外の50%については、過疎債、合併特例債を使うことで市の負担はさらに減る
と言われても、素直にうなずけるかというとそうでもありません。

その理由のひとつには、交付金、過疎債、合併特例債は将来的に返済していくものなのか、そうであればいくらぐらいずつ返済していくのか、といったことが明確にわからないことがあります。
また、運用にかかる費用(ランニングコスト)が果たして本当に1億円以内でできるのか、その財源はどこから持ってくるのか、ということも課題だと思っています。

これらはいわゆる”お金”の話ですが、さらには、今日のワークショップで出てきたような「ホールの収容人数増加」、「周囲の観光施設と連携」といった市民からの意見をどのように融合、反映させていくのか、というところも気になっています。

今後、市としては12月には基本設計検討委員会を通して基本設計の最終案を出したいという以降のようですが、12月まで残り約半年と考えると、議論として十分なものができるのかどうかが最も課題ではないかと思います。

自分が実際に話を聞いている限り、市と議会、市と市民、それぞれに考えていることがあるように感じられ、それをいかに統合していくか、折り合いをつけていくかがもっとも注力すべきことであって、「計画を前に進める」ことがもっとも重要なことではない、と考えています。

この文化複合施設、庁舎建設に次いで大きな事業になりますので、今後も教育民生委員会にも傍聴に行ったり、自分でも情報を集めたりして、動向を注視していく予定です。

***

ちなみに、「復興祈念公園、日足避難道路建設」も大きな事業としてすでに一部着手されているものですので、こちらも注視していくつもりです!

***

7月、8月は議会こそないですが、9月議会に向け、一般質問について考えると同時に、自分の関心分野である女性の働き方、子育て、子供を取り巻く環境づくりについて調べたり、地域包括ケアシステムについても調べていく期間にしようと思います。

それでは、本日はこの辺で!